「デート・ア・ライブ DATE A LIVE」 原作:橘公司 |
第1話 「四月一〇日」。脚本:白根秀樹、絵コンテ:元永慶太郎、絵コンテ協力:岩畑剛一、演出:元永慶太郎
「富士見書房40周年記念アニメ」 と銘打たれた、「デート・ア・ライブ」。原作は未読です。
30年前に突如として発生し、1億5千万人という未曾有の被害を出した広域振動現象、 「空間震」。
一般的には原因不明とされているようですが、実際には 「精霊」 と呼ばれる少女が異世界から現世界に顕現する時に、
二つの世界を繋ぐ 「扉」 (とでも言うのか) を開く際の余波が、「空間震」 を引き起こしているというのが真実のようです。
その 「空間震」 を防ぐために、今までは 「AST」 ―― 陸自の対精霊部隊が精霊を “処理” する方法を取っていたようですが、
精霊は高い戦闘能力を持っているために、この方法は達成が非常に困難。そこで、「ラタトスク」 という謎の機関が、別の方法で
精霊に対処するべく、五河士道に白羽の矢を立てた…というのが、この物語の導入部分。
そしてその方法というのが、精霊とデートして 「デレさせる」 こと。
今のところ、精霊が現世界にやってくる目的は不明、また現世界にやって来た後、何かをしていくのかも不明。
とりあえず、鳶一折紙が所属しているらしい 「AST」 が、自分を殺しに来ることから身を守っているようですが、
今回はその後特に何もせずに、元の世界に帰っていった (?) みたいですね。
そして、士道の妹・五河琴里が司令官を務める 「ラタトスク」 という機関も、現時点ではよくわからない部分が多いです。
「AST」 と協力しているわけでは無いようですし、国家機関ではなくあくまで独自に活動を行っている民間の機関なのか。
何で琴里が司令なのかとか、どうして精霊を 「デレさせる」 役目に士道が選ばれたのかとか、その辺りも不明。
ただ、たとえ精霊を 「デレさせた」 としても、精霊が現世界に顕現すれば、余波である 「空間震」 の発生は防げないような
気もしますけど、精霊に恋をさせて現世界に留めてしまうことで、異世界に帰さないようにするつもりなのか、それとも精霊が
この世界を好きになることで 「空間震」 が発生しなくなるとか、そんな理由でもあるんでしょうか。
とまぁ、そんな小難しいことを考える必要があるアニメなのかどうかはわかりませんが、とりあえずの 「目的」 は理解しました。
冒頭の琴里のパンツで、お色気全開のアニメかと思いましたが、中盤から精霊とASTが出てきてバトルアニメになって、終盤は
ギャグも混じって舞台も学園物に落ち着きそうな、色んな要素詰め込み型のアニメっぽいですね。でも、今回のバトルシーンは
正直それほどカッコ良く見えなかったです。これからもバトルは多くなりそうなので、もう少しカッコ良く見えた方がいいかなぁ。
登場人物は、テロップ入りで紹介されていたのが7人。五河士道はシスコンだけど真面目で、かなり熱血なところもありそうな
感じの性格。折紙のことを忘れていたり (?) とか、夢の中に出てきた意味ありげな女の子 (?) とか、どうやら士道の記憶に
何らかの鍵がありそうかなと。
士道の妹、琴里。二重人格なロリキャラですけど、個人的には元の性格の方が可愛かったです。まぁ、元の性格で 「司令」
ってのも難しいとは思いますけど。竹達彩奈さんは、妹キャラを演じるのが凄く上手いイメージ。
「精霊」 夜刀神十香。目的などは不明ですが、精霊が本気で戦ったら今頃現世界は壊滅してるでしょうから、侵略などが
目的で顕現してるわけでは無さそうです。まぁ、当の精霊にもそんな気は無さそうでしたし。30年前の大災害から、半年ほど
「空間震」 を起こして、その後25年くらい何も無かったという辺りに、何らかの謎が隠されていそうですね。
「AST」 のメンバーであり、士道のクラスメイト、鳶一折紙。無口な天才少女という感じでの登場でしたが、両親を精霊に殺されて
復讐するために 「AST」 で戦っているという、重い過去の持ち主。士道をストーカーしてるようなシーンもありましたが…。
「ラタトスク」 の解析官、村雨令音。脱力系で目の下に隈を作っている、ちょっと変人っぽいキャラ。今回テロップ紹介された中
では飛びぬけて巨乳。そして、「ラタトスク」 の副司令、神無月恭平。イケメン風な容姿と裏腹に、琴里に殴られてお礼を言う、
ドMな変態キャラのようです (笑)。
公式サイトのキャラ紹介を見ると、「精霊」 はあと二人いるみたいですし、それを全部 「デレさせる」 つもりなら、ハーレムルート
一直線でしょうか。ラブコメなのかバトル物なのか、今ひとつわからないですけど、キャラクターは良さそうなのが揃ってるので、
使い方次第では面白くなるかもしれない、というあたりが一話時点での感想です。
―― 第一話 「四月一〇日」 (了)
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