咲-Saki- 第53局 「勝利」 



宮永咲、数え役満32000点。天江衣の責任払いで清澄が大逆転の優勝決定。


最終結果は、清澄 :137700、龍門渕 :136200で1500点差。アニメ第19局では南四局突入時に63500点差と言っていて、
その点差だと最終結果は500点差になってしまうので、あれはやっぱりアニメ版のミスだったのかな、と。




かじゅは国士の一向聴で終局。衣に役満直撃すれば逆転優勝出来た訳で、これは最後の見せ場といった所でしょうか。
結果的には和了: 3回、放銃: 1回で、その放銃も咲への差し込みだけなので、守りはほぼ鉄壁と言っていいですね。


和了は他家3人から1回ずつとバランス良く、打ち方は局面によってはセオリー無視で打ったりと臨機応変タイプかと。
所々で咲や衣の過去の打ち方を思い出したりと、データも活用してるようです。


今回は怪物二人が高得点のツモ和了りを連発したことで、半荘2回のトータル -12300となりましたが、逆にこの二人
相手にこの程度のマイナスで抑えてるあたり、普段から大きく負けることは無さそうな気がします。



池田 『なにごともそーやって前向きに、楽しんでいくのだよ


そして衣に説教する余裕も見せる池田。この一戦で人間的に成長した事を感じさせます。


半荘2回で和了: 2回、放銃: 5回は -45500。和了りの1回は咲からの搶槓なので、実力での和了りは数え役満1回のみ。
ただ、衣のプレッシャーに全く感応していなかったので、オカルト的な素質は全く無さそうなのに、それでも終盤に大物手
の聴牌を連発してたということは、やはりそれだけの実力を持って名門風越の大将に指名されてるのかなと。


しかし、せっかくの高い攻撃力も不発に終われば、今回のようなタコ殴り状態になる危険を伴うという、ギャンブルタイプ
でしょうか。親満2回、跳満2回に振り込んでおり、守りはほとんど機能してなさそうです。



続いて衣。和了: 9回、放銃: 3回で +35000。和了率はダントツの39%。特筆すべきは和了点数の平均 11200点。
かじゅが言っていた、「高い手を直撃するタイプ」 というのを証明していそうです。直撃されたのは池田だけですが(笑)。


衣の特質は 「支配」 と言われてますが、第45局で 「清澄ばかり瞻っていたら連続で他に和了られた」 と言ってる
ように、「支配」 はオートマチックに行われるものではなくて、ある程度衣の集中力を必要とするものなのかと思います。


だから最終局であにはからんや――、思いがけないことが起こった時に、集中力が切れて 「支配」 が及ばず、
咲に付け入る隙を与えてしまったのかと解釈しておきます。



最後に咲。和了: 8回、放銃: 2回で +22800。「準備運動」 の安手和了りがあったとはいえ、半荘2回の和了率は34.7%。
放銃は2回とも搶槓で、そのうち1回は故意に池田に和了らせているので、実は守りもかなり固いと言えそうです。


ちなみに和了8回中5回が嶺上開花。咲の代名詞だけあってさすがに多いです。たぶん衣の海底と同じで、王牌の支配の
延長が嶺上開花ってことになるんだと思いますが、さすがにこれだけ偏重してると、嶺上開花を封じられた時にどう対処
出来るかが、全国大会での鍵になると思われます。



池田も、かじゅも、そして衣も、みんなこの試合を 「楽しかった」 と言って振り返ります。
これが 「いっしょに楽しもうよ!!」 と言った咲の言葉への、全員の一致した答えになるんでしょうね。


しかし試合の余韻を味わう暇も無く、セーラー服で顔を隠した池田に掴み掛かる久保コーチ。
アニメでは個人戦に向けて池田に発破をかけて去っていきましたが、原作ではどうでしょうか。


しかもここで 「つづく」 とか、どれだけ期待させるんだか(笑)。



―― 第53局 「勝利」 (了)




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