「輪廻のラグランジェ Season2 」 の第5話。
原作・制作協力:Production I.G、総監督:佐藤竜雄氏、監督:鈴木利正氏、シリーズ構成・脚本:菅 正太郎氏
「鴨川上空衛星軌道にて・夏」 シナリオ:菅正太郎氏、絵コンテ:中原れい氏、演出:松村正輝氏
『おはよう、おしゃべり小鳥さん、元気いっぱいミツバチさん』
『早くここだと教えてあげて、私を探す王子様に、ここに居るよと伝えてあげて、とびきり甘いメープルパイと…』
冒頭からランのポエム帳の朗読から始まった第5話。まどかがランを 「メープルパイ」 呼ばわりしてるのが酷すぎます(笑)。
今回はこれ以外にも、お兄様に地球での恥ずかしい話を暴露されて 『ぷしゅー』 となってたり、ムギナミが潜入する時間を
稼ぐために、言葉が続かなくなって自分からポエムの朗読を始めたりと、ラフィンティ王女様の可愛さが存分に見られました。
そして、演説の最後には第一王女としての威厳と、ディセルマインに従うだけではないという自立心も、見せてくれましたね。
本来なら招かれざる客の筈のまどかとムギナミに、友好的なもてなしをするディセルマイン。まぁ本心では、まどかを誘き寄せて
ユリカノの “抜け殻” に閉じ込めようと企んでいたようなので、勝手に飛び込んで来てくれたまどかには、感謝の言葉も言いたく
なるかもしれませんが。
しかし、まどかの精神をユリカノの体に埋め込むことで、アウラの力を使う必要が無くなるってのは、どういうことなんでしょうか。
ユリカノも、『本当に悪いのは、そんな邪悪な力を持った私』 と言ってますし、ユリカノはウォクスが無くても星を消滅させる力を
持っているということなのか。実際、ウォクスを使ってない今回の実験でも、輪廻が開いてるっぽいですし。
でも、そこにまどかの精神が必要になる理由がわかりません。ランの精神をユリカノに埋め込もうとしたことは無いようですし、
必要なのはユリカノの体という “器” と、輪廻を開けるまどかの “心” … ということになるのかな。ただ、まどかの “心” が
残っていたら、ディセルマインのやることに協力するとも思えませんけど、その辺はどうするつもりだったのかな、と。
ディセルマインは、輪廻が開き始めてからは思いっきり悪役っぽい笑みを見せてましたし、本当に 「ポリへドロン千年問題」 を
解決することだけが目的なのかは、ちょっと怪しいです。
ユリカノはディセルマインとヴィラジュリオの争いを止めるために、「ミリティア・ゾデアの惨劇」 を引き起こしたみたいですけど、
結局ユリカノと同様に輪廻を開けるまどかが居たことで、争いは続いているとわかったでしょうから、“輪廻の向こう” から戻る
ことを考えても良さそうなんですけど、頑なに拒否しているのは何故なんでしょうかね。
アステリアはユリカノと入れ替わりで、“輪廻の向こう” から戻って来れたみたいなので、誰かと入れ替わりでなければ戻って
来ることが出来ないから、まどかを帰らせるために拒否しているとか?
それに、まどかのようにウォクスを暴走させても、大規模な破壊を起こさずにこの場所に来ることが出来るなら、ミリティア・ゾデア
を壊滅させなくても、ユリカノの目的である 『輪廻の先に消える』 ことは出来たように思えるんですけど、これってまどかにしか
出来ないことなんでしょうか。
しかし、今まで輪廻を開いたことがあるのは、二万年前の古レ・ガリテの王女メイクンと、ユリカノと、まどかの三人だけだと
思いますけど、ディセルマインはユリカノが 「輪廻の向こう側」 に居ることを、どうやって知ることが出来たのかな、と。
前回まどかから、二回目の輪廻解放時にユリカノと会った時の話を聞いて 『収穫』 と言ってましたけど、あれで輪廻の向こう側
の存在を確信出来たのか、それとも前から存在は知っていた上で、まどかが向こうに行けることを知って収穫と言ったのか。
それにしても、まどかはムギナミがヴィラジュリオをかばった時もそうでしたけど、相手を殴って目を覚まさせようとするところが
やっぱり体育会系というか(笑)。言葉で伝わらなければ拳で語るという辺りが、まどからしい単純な解決策で良いと思います。
まるっ。
―― 第五話 「鴨川上空衛星軌道にて・夏」 (了)
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