扉絵は最近出番の無い、宮守女子の白望とエイスリン。この二人の組み合わせは今後、宮守では定番ぽくなっていくのかな。
それはそうと、この背景は……真冬の岩手が、雪で真っ白だというイメージですね。たぶん。おそらく。きっと。
前回から続く塞の回想シーン。季節は真冬。時期的には、胡桃や塞たちが2年の冬ってことでいいんでしょうか。
この頃は宮守女子麻雀部も、部員が3人しか居なかったということで、清澄や鶴賀と同じく今年になって強くなったチーム
ということのようです。ただ、現在インハイで勝ち残っているチームのうち、初出場校は2校しか居ないということでしたが、
その内の1校が宮守女子だとは言われてないので、以前はインハイに出たことがあったのかもしれません。
トシさんが、福岡から岩手にまで 「教師」 としてやって来た理由は、いまだ不明。前回、トシさんが新任教師として宮守に来た
という回想を見た時は、豊音あたりに興味を持ってわざわざ岩手にまで来たのかと思ってたんですが、そもそもこの頃の豊音は
まだ麻雀部に居ないようですし、宮守女子もインハイなどの大会に出てないでしょうから、興味の持ちようがないですね。
だとすると、単純に昔なじみの校長の高校に赴任して来て、麻雀部の顧問になったのはたまたまってことなんでしょうか。
麻雀におけるトシさんの特性は、2回の和了りを見る限りではどうやらチャンタのようですが、後に塞がかけることになる
モノクルに何か秘密があるのかは、さすがに分かりません。8本場(八連荘?)で全員飛ばすまで誰も飛んでいないので、
それほど高打点では和了って無さそうですが、これはトシさんが手加減して打ってる可能性もあるのかな。
この辺りは、実業団の監督を務めるほどのオカルト能力者と、4人打ちもまともに出来ないような麻雀部の高校生では、
これくらいの差が出るのは当然なんでしょう。それにこの頃は、白望の手が止まったり、胡桃が完全ダマで待ってたり、
塞がマークした相手を完封したりということも (たぶん) 出来てないんだろうと思いますし。
それらは、元々3人が持っていた素質を、トシさんの指導によって開花させて身に着けた特性とかなんでしょうかね。
咲-Saki- の世界における、麻雀部の指導者的な人というと、風越を県予選4位に終わらせてしまった久保コーチだったり、
今のところ役に立ってるんだか立ってないんだか判断しかねる、姫松の赤阪郁乃監督(代行?)くらいしか出てないので、
正直指導者の有無が結果に然程影響するとは思えないんですが、トシさんは経歴や実力も含めて明らかに他とは一線を
画してるような気がします。
まだ本編では未登場ですが、阿知賀を準決勝に導いた(と思われる)手腕を持つ 「赤土監督」 も居ますけど、言ってみれば
晴絵もトシさんの教え子的な立場なので、指導方法などはトシさんのやり方に倣っている可能性もありそうですし。
そして豊音については、そもそも宮守女子の生徒なのか、岩手県内の別の高校に居たのか、別の都道府県から来たのか、
現時点ではそれすらわかりません。真冬の岩手でこんな涼しげな格好をしてるとは “普通は” 思いませんけど、真夏でも
冬服を着てる豊音のことなので、無いとは言い切れないところです。
豊音は去年の姫様の試合 (九州赤山の藤原利仙) について語ってたりしたので、当然去年も麻雀部に居たんだろうと
思ってたんですが、宮守の麻雀部ではないですし、実業団の監督が目をつけるほどの怪物がどこかの麻雀部に居れば、
わざわざ部員も揃ってない宮守女子に来るとも思えないので、他の高校の麻雀部に居たということも無さそうかなと。
宮守女子で残るはエイスリンですが、この時期に居ないとなると3年生からの留学になるんでしょうか。
エイスリンは日本語がほとんど喋れないようなので、日本に来てからそれほど長く無さそうだとは思いましたが、豊音と同様に
あれだけの実力 (和了率全国1位) を持ったエイスリンが、臨海女子などの強豪校ではなく宮守女子に留学してくる理由が
見当たらないので、トシさんのツテでどっかから引っ張ってきたとか、そんな感じかもしれないですね。
―― 第86局 「新任」 (了)
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