アイドル育成シミュレーション 「THE iDOLM@STER」 のTVアニメ第六話。
今回は竜宮小町の、秋月律子の、プロデューサーの、そして星井美希の成長物語…かな?
ユニット結成から一夜にしてシンデレラとなった竜宮小町……名前的に、乙姫の方がいいのか。
律ちゃんによると、あずさ、伊織、亜美を選んだ理由は 「バランス」。ユニット名は 「水に関係ある苗字」 から。
まぁ、苗字に "海" が付く春香を選ばなかったのはともかく、亜美真美で亜美の方を選んだ理由は、何かあるのかな…?
「バランス」 は、あずさをボーカル型として、伊織がビジュアル型、亜美がダンス型という意味でのバランスでしょうか。
一応ゲーム上では、あずさもビジュアル型ですけど、中の人の影響でボーカルに特化してるように思えてしまいますしね。
髪を切ったあずさは確かに少し若く見えるし、初めてゲーム版で見た時より、良い感じだと思います。
小鳥さんの妄想天国、今回は少年漫画風ですか。絵柄は完全にミンゴスが喜びそうなあの人ですが(笑)。
しかし、普段おちゃらけてる亜美が、真剣な表情でメモってる姿はなかなか新鮮に映ります。
そんな律子と竜宮小町の活躍を目の当たりにして、負けていられないとばかりに発奮するプロデューサーでしたが…。
貴音にロリータ・ファッションのグラビアモデル、やよいに高所での忍者アクション、雪歩に露出の高いキャンペーンガールと
不適材不適所のキャスティング、さらにダブルブッキングとやる気が完全に空回り。
そんな状況で、今回も癒しの存在となっているのが春香。これまでも雪歩、千早など悩めるキャラの良き理解者として、
良きパートナーとして悩みの相談に乗ったり、励まして元気付けたりしてますし、甘い物の差し入れとか気配りも利いていて、
ここまで主役級の扱いはされていないものの、サブキャラとして地味ながら必要不可欠という存在になっている気がします。
さらに、ミスを連発しているプロデューサーに対して、「私たちのことを考えてくれてのこと」 と理解を見せてくれる貴音。
春香と共に 「自分たちを信用してくれ」 と、トラブルの起こった別現場にプロデューサーを送り出してくれる響。
そして珍しくやる気を見せて、ダブルブッキングの代役を申し出てくれる美希。
それぞれが 「自分に出来ること」 で協力し、回り始める歯車。止まっていた765プロの時間が動き出す。
「やれば出来る子」 の典型である美希は、本気を出した時の才能の一端を見せ始めました。
口だけのキャラではなく、有言実行で見せる本番に強いタイプ。竜宮小町の活躍に触発されての本気モード発動というのは、
事務所内の良い相乗効果となって現れていると思います。お互いを良きライバルとして高めあっていく関係として。
そして、竜宮小町が遂に果たした歌番組へのTV出演。待ちに待ったダンスシーンの登場。曲は 「SMOKY THRILL」。
個人的には素晴らしい出来のひと言。アイマスのダンスは、常に動き回ってる上に、3人が別々の動きをしたりするので、
なかなか映像化が難しそうだと思ってましたが、見事な再現度+アルファだったと思います。
やっぱりアニメにした時の強みは、カメラワークを頻繁に自由自在に動かせることと、一瞬一瞬の表情を変えられることだと
思います。当然まったく動きにも作画にもブレが無い、ゲーム版の完成度は高いと思いますが、逆にブレがあるからこそ
魂が宿る部分もあるというか… 「活きた」 表情や仕草が出せるように感じます。
竜宮小町の存在は、美希だけでなく他のアイドル達にも刺激になっているようで、伊織の真剣な表情を見て、驚く真。
自分と同じ姿の亜美のステージに、シンクロする真美。誰よりもあの舞台に立ちたいと願っている筈の千早。
美希は身近な仲間たちがスポットライトを浴びるのを見て、自分もあのステージに立つということを決意したように見えます。
また、本気を見せればたぶんそれが出来てしまうと感じさせるのが、美希というキャラでもあります。
律子 『まぁ…結構4人で決めていったところも、多いですからね』
律子のこの言葉に思うところのあるプロデューサー。自分は今まで何でもひとりでやろうとしすぎていたのではないかと。
それを春香や響に教えられ、美希に助けられ、自然と仲間を信じ、頼ることが出来ている律子に学ばされる。
そして、新米プロデューサーが1段階ステップアップした時、目の前には 「先に進むという選択」 が現れる―― のかな。
―― 第六話 「先に進むという選択」 (了)
「THE iDOLM@STER」 の画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © NBGI/PROJECT iM@S
【関連記事】 THE iDOLM@STER 第五話 「みんなとすごす夏休み」
【関連記事】 THE iDOLM@STER 第七話 「大好きなもの、大切なもの」
copyright © 2009-2018 月 奏 | |