アイドル育成シミュレーション 「THE iDOLM@STER」 のTVアニメ第二十二話。
今回は、人気と共にすれ違いが多くなってきた765プロのアイドル達が、久しぶりに全員揃って迎えるクリスマスのお話。
遂に開催が発表された、765PRO ALLSTARS LIVE 2nd、"いつまでも、どこまでも!" 。
恐らくこれが最終回に行われるライブだと思いますが、その前にあるのは年末最大のイベント、クリスマス。去年までのように、
クリスマスを事務所のみんなで過ごしたいと提案する春香でしたが、人気が上がって来たことで、それぞれが仕事で多忙な
日々を過ごす中では、全員集まってパーティーを開くことなど至難の業となってしまいました。
春香自身にも、美希と一緒にミュージカルにメインで出演する話が持ち上がり、千早は海外レコーディングが決定。
第5話の頃のように、「みんなと過ごす」 ことなど出来ないと諦めるしかないと思われましたが、意外にもプロデューサーが
パーティーの開催を後押ししてくれることに。
今回の話は、第5話で春香たちが語った 「未来」 に対する、一つのアンサー回となっているのだと思われます。
あの頃は仕事も無くて、声をかければ容易に全員集まることが出来て、何をするにもいつもみんな一緒にすることが出来た。
そんな中で、"トップアイドルになった自分たち" の未来を思い描いて、期待と共に春香が感じた一抹の寂しさ。
『でも、もしそうなったら、みんな揃ってこんな旅行とか、もう出来なくなっちゃうのかな…』
決してそれは悪いことでは無いけれど、今までずっと一緒に過ごしてきた仲間たちと滅多に会えなくなるかもしれないのは、
やはり寂しいもの。あの頃は、単なる夢の話でしか無かったけれど、いざそれが現実となってしまうと、それを実感してしまう。
でも、クリスマスのような時だからこそ、口実を作って集まれる機会を作れるからこそ、"みんなで一緒の時間" を過ごさせる
ために尽力したプロデューサー。それはきっと、千早が考えた通りの理由からなんでしょう。
『でもそれは、みんなで居る事を大切に思う人が居たからなんだと思う』
今まで人と関わることを避けてきた千早だからこそ、プロデューサーの言葉の機微に気づくことが出来た。
そして何より千早自身が、 "みんなと一緒の時間" を大切に思えるようになったという証でもあるのだと思います。
それでも、やはりいつかは変わっていかなければならないのかもしれない。「前へ進む」 と決めた千早にとっては、
それも自分を変えていく過程のひとつなのかもしれない。でも、心の中で思うのは、いつまでも変わらずに、みんなで一緒に。
そして "もうひとつのお祝い" 、12月24日は雪歩の誕生日。みんなからお祝いされて感激する雪歩に心温まります。
しかし、春香がプロデューサーのために用意したクリスマスプレゼントは、最後まで渡されること無く残ってしまいました。
このアイテムが、今後何かの波乱を起こす伏線になるのか、ちょっと気になりますね…。
今回はクリスマスソングの新曲が2曲ありましたし、961プロとの確執も一息ついたことで、久しぶりに765プロ全員揃って
ホッと出来る話でした。ただ、予告でも春香の気持ちに何らかの変化がありそうに見えましたし、新春ライブを前にして、
もう一波乱くらい起きそうな感じです。
―― 第二十二話 「聖夜の夜に」 (了)
「THE iDOLM@STER」 の画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © NBGI/PROJECT iM@S
【関連記事】 THE iDOLM@STER 第二十一話 「まるで花が咲くように」
copyright © 2009-2018 月 奏 | |