THE iDOLM@STER 第二十一話 「まるで花が咲くように」



アイドル育成シミュレーション 「THE iDOLM@STER」 のTVアニメ第二十一話。
今回は前回のアフターストーリーという感じで、試練を乗り越えた千早の成長と、冬馬なりのけじめが描かれてます。




とりあえずオープニングの千早が眩しい光に照らされて、笑顔で歌っているのが、20話を見たあとだと感慨深いです。


今までは暗闇の中で孤独を感じながら歌っていた千早が、前回のライブを経験し、光の中でファンや仲間たちに支えられて
いることを実感しながら歌えるようになった…というところでしょうか。この変化 (CHANGE) を見ると、後期のオープニングは
千早のために用意されたと思えるようなタイトルですね。


そして今回、下品なゴシップ記事でのショックから立ち直った千早が、765ALL STARSの一員として出演することになったのが
「IDOL JAM」。このフェスにはジュピターも出演していて、再び961プロとの対決…かと思いましたが。



決定打を放ったつもりが、765プロのアイドル達の団結力に跳ね返されて、焦り始めた黒井社長が次に打って来た手は、
765プロが使う音響データに不具合があったことにさせて、出番そのものを飛ばしてしまおうという子供じみた仕掛けでした。


そんな力があるなら、最初からフェスへの出演をさせないことも出来そうなもんですけど、この仕掛けも復活した歌姫千早の
前では、かえって歌声を際立たせる演出にしかならず。更に黒井社長のやり方に付いていけなくなった、ジュピターの面々
からは三行半を突きつけられ、765プロと961プロの対決は事実上の終結を迎えました。


冬馬は一応男らしく謝罪してましたが、実際のところジュピターは何もしてないんですけどね…。最後まで765プロのアイドルと
まともに勝負させてもらえず、ゲームのように倒すべきライバルとなるわけでもなく、単に黒井社長の言葉を真に受けた冬馬が
プロデューサーに悪態を付くくらいしかしてなかった気がします。



そして961プロとの確執が浮き彫りになった14話では、 「961プロのことは俺が何とかしたい」 と威勢のいい啖呵を切っていた
プロデューサーの方も、結局事前に何らかの手を打つことも出来ず、後手後手の対応で何とか凌いできたという印象でした。
まぁ、今回も音響スタッフに頭を下げたりと、裏方で頑張ってたのは認めるんですけど…。


最終的には響と動物たちの信頼関係(16話)だったり、千早を思う春香や765プロのアイドル達の結束力(20話)によって、
961の攻撃を跳ね返したというイメージで、もう少しプロデューサーに出来ることは無かったかなぁ、と思ってみたり。


でも事態が収束したとは言っても、黒井社長を改心させることも出来ず、高木社長との因縁についても宙ぶらりんのままでは、
中途半端な印象も否めないところですが、この問題を未解決のまま終わらせておけば、気が早いですけどアニメの続編を
作れる可能性も出てきますし、今回のライバル対決はこれで収めちゃっても良いのかなと。



ライブが終わって、社長が 「君達をいい所に招待する」 と言った時、やよいだけ嬉しそうな顔をしてたのが可愛かったです。


そして、伊織と千早というのは、普段あまり接点がある印象はありませんけど、傷つけられた千早のために、単身黒井社長に
文句を言いに行こうとしていた伊織は、やっぱり仲間想いですね。大運動会の時も、新幹少女に中傷されたやよいのために、
こだまプロに圧力をかけに行きましたし。


しかし、小鳥さんも高木社長と黒井社長の因縁を知っているようでしたが、どうやら直接二人に関わっていた一人のようです。
元アイドルという話も出てないので、その頃から事務員だったのかはわかりませんが、小鳥さんの過去についてもこれ以上は
明かされないようですね。でも、小鳥さんは謎のままの方がいい気もしますし、歌っている姿が見れただけでも良かったです。


高木、黒井、音無、善澤に加えて、突如一緒の写真に出て来たもう一人の人物。
どうやら高木社長が贔屓にしているバーのマスターのようですが、この人はどんな関わりがあるんでしょうかね。



今回は、千早の歌と小鳥さんの歌が聞けただけでも満足出来る回でしたし、やっと961プロとの確執も一段落して、ここからは
最終回に向けてラストスパートという感じになるでしょうか。やはり最終回にはライブが来ると予想するので、レッスンなどで
もう一騒動くらい起こるのか、ほのぼのした日常回が続くのか。


とりあえず次回はクリスマスの話みたいなので、挿入歌やエンディングにクリスマスソングが使われそうですね。



―― 第二十一話 「まるで花が咲くように」 (了)




「THE iDOLM@STER」 の画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © NBGI/PROJECT iM@S



【関連記事】 THE iDOLM@STER 第二十話 「約束」
【関連記事】 THE iDOLM@STER 第二十二話 「聖夜の夜に」



月 奏 ページの先頭へ ▲