ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第九話 「台風一過・虚像ト実像」
アニメノチカラプロジェクトのオリジナルアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 の第9話、「台風一過・虚像ト実像」です。
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今回は主にクレハとクラウスのお話になります。クレハは英雄としての「クラウス少佐」に憧れを抱いているようですが、父親は戦車乗りだったらしいので、クラウスに死んだ父親を重ね合わせて見てる部分がありそうですね。
そのクラウスの昔の写真はちょっと別人っぽいかなぁと思ったら、ホントに別人でした。そもそも英雄とまで呼ばれている少佐殿が 「お荷物部隊」と揶揄されてる1121小隊の所に物資を届けに来てるのかが謎だったんですが、英雄でも少佐でも無い一通信兵だったということで納得しました。
クラウスが持ってきた新聞によると、休戦協定会議はまだ難航中。そして「イリア公女がご存命だったらまた話は違った」と言っているので、やはりイリヤが故人であることが明らかになります。イリアが生きていれば休戦協定にどう影響してくるのかはちょっとわかりませんが、前回のリオの父親からの電話で「ヘルベチアを救って欲しい」と言ってたのは、イリアの代わりをリオにやって欲しいということっぽいですね。
どちらも「大公の娘」として考えると、政略結婚の道具として「人質」になってくれというところでしょうか。このあたりがクラウスの持って来た黒い筒(一号特別)に関係ありそうですが。
イリアの死因はまだ語られてませんが、リオが増水した川を見てイリアの亡き骸を思い浮かべていたのと、子供に対する嫌悪感の見せ方から言って、水害系の事故で子供を救助するために命を落としたのかもしれません。
セイヤを救出して逆に取り残されてしまったクレハは、そこでクラウスが「偽者」であることに気づいてしまいましたが、その上で「あなたは私の憧れの人です」と言いきりました。クラウスも、クレハを助ける際に石がかすった顔の傷を「最高の名誉の負傷」と誇らしげでしたが、結局クレハが「本物」のクラウスの写真を抱きしめて眠っているのをどう捉えればいいのか困惑しますね。偽クラウスも格好良かったけど、やっぱり本物には敵わないって感じに思えなくもないですけど。
今週は一応タケミカヅチが活躍しましたし、ノエルの子供っぽい仕草と正反対の黒い下着も見れました。物語も終盤に差し掛かってきて、色々と伏線も明かされて来ましたが、クラウスの正体も明かされて、キャラクター的に謎が残ってそうなのはリオとノエル関係くらいな気がしますし、着地点はまだ見えてきませんがペースは悪くなさそうに思います。
―― 第九話 「台風一過・虚像ト実像」 (了)
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