ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第八話 「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」
アニメノチカラプロジェクトのオリジナルアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 の第8話、「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」です。
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糸電話やら乱雑に置かれた大量の下着やら、画面に気になるものが映っていく中、電話番をしながら太ももをすり合わせて「漏れちゃう」という衝撃のひと言を放つカナタ。確かにこれは 「緊急事態」 ですね 。ちなみに、糸電話や洗濯物があった理由はちゃんと本編で明かされてます。
今回は、カナタのたどたどしい言い方では全く何を言っているか聞き取れなかった、「本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認任務」のお話。要するに、緊急連絡用の電話がちゃんと繋がるかを確認する保守点検。
カナタ達の話を聞くと、どうもこの世界にはまともな通信手段が無いようで、普通の電話でも一般家庭に置けるような代物では無いようです。ロストテクノロジーの塊であるタケミカヅチにはインカムが付いてるみたいですが、現世代の多脚砲台には無線も付いてないからこそ、前回のように戦場での連絡方法にはラッパを使用するしか無いんでしょう。
6話時点ではカナタに隠し通していた筈の、カルヴァドスの密造がバレてるみたいですけど…なぜか二人して顔を赤らめているのが謎です。理由が本編で語られないんだとしたら、この辺りの話がDVD&BDの限定エピソードになるのかもしれません。
リオがカナタに渡した「mode d'emploi de la Trompette(トランペットの使い方)」に書かれていた、「Iliya Arkadia」の文字。「アルカディア」は第四話でノエルが十二代大公の名前を「アキラ・アルカディア」と言ってたので、大公家の家名でしょう。今の大公が何代目かは分かりませんが、イリアはアルカディア大公の娘で 「公女殿下」 って事なんでしょうね。
ただ前回も書きましたが、ヘルベチアは現在「共和国」なので、今は公女じゃない可能性が高いと思うんですけど、まぁこれはあくまでも現実の「共和国」に当てはまればの話なので、この世界ではどうなのかはわかりません。
司祭の態度からも、リオが大公の娘であることはほぼ間違い無さそうですが、「アルカディア」の姓を名乗っていないし、妾の娘ってあたりでしょうか。多分継承権も与えられてないか、自分で放棄したかのどちらかではないかと。今回ホットラインに出たのが恐らくリオの父である大公だと思いますが、一話からリオが父親を避けてるのは見て取れましたし、第三話でリオがホットラインを見て「最後の手段」と言ったのも、今考えると本営に居る父親に頼るのが嫌だったのかなと。
父親を「許していない」というのは、たぶんリオの母親絡みのことでしょうか。母親が病気で倒れた時も父親はそばに居なかったみたいですし、変なインチキ教祖みたいなのに頼らざるを得ない状況だったようなので、その辺りを「許していない」と言ってそうな気がします。もう一つの「ヘルベチアを救ってくれ」の方は、休戦協定が難航してると言う話が出てたので、その辺りの関係っぽいですけど、リオにどうやったら国が救えるのかはまだ分かりません。
前回シリアス路線に行きそうな流れになりましたが、あっさり戻ってまったりした雰囲気で進行してます。特にカナタがトイレを我慢してる場面でバケツをチラ見したのには、さすがに笑いました。そして我慢した甲斐もなく、最後に無理やり立たされて流れ星が落ちていく演出でさらに大爆笑でしたね。
―― 第八話 「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」 (了)
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