ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第十話 「旅立チ・初雪ノ頃」


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「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 第10話。リオ関連の伏線がほぼ明らかになると同時に、本人が小隊から離脱(?)。
敵国との関係も緊張状態に入り、いよいよクライマックスに入ってきた感じです。



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クレハ 『イリア公女殿下は今のアルカディア大公殿下の長女でさぁ――


やっぱりヘルベチアは共和国なのに君主制なのか…それとも大公は元首だけど君主ではないってことなのか。
ちょっとよくわかりませんが、これはこういう世界として納得するしかなさそうです。


クレハ 『それである町に向かう途中、川で溺れそうになってる子供を助けようとして――


イリアの死因は前回の伏線どおりでしたが、普通に事故で溺れた子供を助けるために命を落としたのなら、
リオがあそこまで子供を目の敵にしてるのはさすがに不自然なので、何かそれなりの原因があると思うんですが…。


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クレハ 『イリア公女殿下はね、正統ローマとの関係を改善するために皇帝に輿入れするんじゃないかって』


前回クラウスが 「イリア公女がご存命だったら〜」 と言っていたのがこの事で、恐らくリオに出来ることというのが、
イリアの代わりに人質として輿入れすることなんでしょう。この辺は一応予想通りでした。


そしてノエルとクレハはこの話を聞いて涙を流してるんだと思いますが、カナタは結構あっさりと受け入れましたね。


『いや、大公様がよそで作ったらしいんでおおっぴらにゃあされてないんだが、継承権が三位とかそんな感じのが』


しかしリオが継承権を持ってたのは正直意外だったというか、国民に存在が知られてない継承者が突然 「公女」 として
公表されて帝国に人質として輿入れすると言っても、帝国側はそれで納得するんだろうか…という疑問はあります。


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まさか再登場するとは思わなかったマダム・ジャコット。未婚なのにマダムと呼ばれてるのは…雰囲気的なもの?
そのマダムは、リオが不幸なまま死んだと思っていたリオの母親の気持ちを代弁するために登場したようです。


リオ 『年に一度、来るか来ないかの男を待って、そしてそんな不幸な暮らしの中で、母さまは逝ってしまった』
マダム 『それがどうして不幸だと決めなさるかね。あたしゃ幸せだよ』


ジャコットの言葉によって、今まで不幸なまま死んだと思っていた母親が、本当は幸せだったのかもしれないと考えた
リオが、父親に向けていた矛を一旦収めて最後の 「旅立チ」 への決意に繋がって行く、ということですね。


しかしリオとカナタは何を見てマダムを追うのを諦めたんでしょう。足跡の先にマダムが倒れてたってことなのかなぁ?
見た目には何も無いところでカナタが突然泣き出したので、ちょっと分かりづらかったんですが。


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リオ 『私は行かなきゃならないんだろう。私なら出来る、私にしか出来ないことがあるから』


今の流れからすると、リオが輿入れする以外に平和的に休戦協定を締結させる方法は無さそうに見えますが、そのまま
人質に差し出されて話がまとまるようならタケミカヅチは要らないでしょうし、今から停戦を破棄して戦争が再開されるには
時間的に足りない気がするので、どう収拾をつけて行くのかな、と。



―― 第十話 「旅立チ・初雪ノ頃」 (了)




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