アイドル育成シミュレーション 「THE iDOLM@STER」 のTVアニメ第十七話。
今回は765プロの王子様、菊地真回。普段は男の子っぽさが強調される真の、可愛らしさが存分に出ています。
父親に "男らしく" 育てられた反動もあり、より "女の子らしさ" に憧れを持つ真。アイドルになったのも、もっと女の子らしく
なりたいという願いからでしたが、真の希望に反して世間での評判は "格好いい王子様"。
8話のあずささん回でも、その "男らしさ" を遺憾なく発揮した真でしたが、逆にあの回で挿入歌に 「エージェント夜を往く」 や、
「迷走mind」 などのダンサブルな曲を使ってたので、真回では 「自転車」 がかかるような爽やか系の話になるのかなぁ…と
予想してたら、その通りになりました。
初っ端から平田宏美さんの演技力を (馬役を含めて) 見せ付けられましたが、真の読んでた少女漫画で驚くべきは、白馬で
通学している生徒が居ることではなく、馬も生徒だったことでしょうね(笑)。
そして今回も千早に関する伏線が張られています。「如月千草」 という同姓の女性(たぶん)からの着信。それに対して複雑な
表情を見せる千早。少しずつ核心に近づいているようですが、千早の問題に関しては、さすがにかなり慎重に扱ってるように
見受けられます。
真が出演したTV番組で、またしても登場して来た961プロ。前回から冬馬がしきりに "実力勝負" をアピールしてますが…。
見てる側としては黒井社長の卑劣なやり口を知っちゃってますし、961が絡んで来た 「テレビチャン」 の表紙撮影でも、
「とびだせ!動物ワールド」 の仕事でも、明らかにジュピターより765プロのアイドルの方が良い仕事をしているのを見てるので、
冬馬が吠えれば吠えるほど憐れなピエロに見えてきちゃうのは、どうにかならないでしょうか。
まぁ、それがスタッフの狙いなのかもしれませんけどね…。
不良とのイザコザになった場面では、真の格好良さを引き立たせるなら、8話のようなアクションで不良を圧倒させることも
出来たと思いますが、それでは結局真を "男らしく" 扱ってしまうことになってしまうので、頼りないながらもプロデューサーを
王子様役に据えて、真を守らせたのは良かったと思います。
そして、その後のメリーゴーラウンドのシーンも、"お姫様になりたい" という真の夢を見事に叶える、いい演出でした。
クマのぬいぐるみを抱いて、メリーゴーラウンドに揺られる真は、まさに夢見るお姫様だったのではないかと。
事務所に帰って来た時に美希が居たので、これは "ハニー" を取られたと真に嫉妬するかと思ったら…。
『ハニー!美希の真くんを取っちゃヤ!』 と、見事にオチを付けてくれました(笑)。
しかし、エンディングで麦藁帽子をかぶった真は、かつて無いほどの可愛さが溢れてましたねぇ。お見事です。
―― 第十七話 「真、まことの王子様」 (了)
「THE iDOLM@STER」 の画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © NBGI/PROJECT iM@S
【関連記事】 THE iDOLM@STER 第十六話 「ひとりぼっちの気持ち」
【関連記事】 THE iDOLM@STER 第十八話 「たくさんの、いっぱい」
copyright © 2009-2018 月 奏 | |