咲-Saki- 第94局 「仲間」 



熊倉トシに連れ出され、たくさんの仲間に出会い、1年前テレビの向こうに広がっていた夢の世界の扉を開いた姉帯豊音。
仲間と夢を見続けるためには、まだまだ負けるわけにはいかないと、姫松を追い落として宮守女子が遂にトップに立ちます。




トシさんは去年の秋、宮守女子に赴任する前に、豊音の居た村まで 『遠回り』 し、そこで初めて豊音に会って 『編入試験』 を
行なって来たようです。そして既にその時点で、宮守女子への転校手続きを "書類上だけは" 済ませていたとのこと。


しかし、『土地のしばり』 とやらで豊音が村から出ることが出来ず、年が明けてからようやく連れ出すことが出来たようです。


ただ、去年の秋の時点では、トシさんはまだ麻雀部の顧問ですら無いですし、3人の部員達にも会っていない筈なので、
麻雀部に入部させるつもりで豊音の転校手続きを進めてたわけではない、ってことになるんでしょうか。それとも、麻雀部が
あることだけは知っていて、とにかく強い子を一人連れて行けば、インターハイに出場させられるという自信があったのか。


『土地のしばり』 というのはよくわかりませんが、「おらが村のわげぇ娘っ子を勝手に連れでぐでねぇ」 ってことなのか、
閉鎖的な山奥の村に伝わる信仰上の理由で、土地から離れることを許されなかった、とかなんでしょうか。



大将戦後半 東一局1本場


宮守和了形        


役牌@、赤A : 親40符3飜 2700ALL


順位選手名学校名学年得点得点差
1姉帯豊音宮守女子3111900
2末原恭子姫松3101300-10600
3宮永咲清澄1100400-11500
4石戸霞永水女子386400-25500

豊音の "友引" は、1回目が で、今回が のポンから始まってますが、役牌から始まるのも特性に含まれてるのかな。
役牌から始まることが確定してるなら、あとは何を鳴いてもいいわけですから、使い勝手は良さそうですけど。


そういえば、豊音が "友引" を使い始めた時、トシさんが 『決勝まで隠しておきたかったけど、清澄の子が相手じゃ〜』 と
言ってましたが、もし咲が槓材を引き寄せるような芸当が出来るとしたら、前半戦の東一局で末原先輩にツモをズラされた
時のように、副露でツモをズラしまくるってのは、咲の嶺上開花封じとしても有効なのかもしれないですね。


まぁ、ホントにそんな手が有効になるなら、咲の天敵は井上純ということにもなりますが(笑)。



愛宕姉妹が稼いだリードを失って、遂にトップの座から引きずり下ろされてしまった姫松の末原恭子。


『雑魚相手にも負ける可能性を考えている』 末原先輩なら、強い相手との戦いには、当然ある程度不測の事態も考慮に
入れてると思いましたが、豊音の能力はずっと隠されていたことで、 「負ける可能性」 すら考えることが出来なかった、
ということなのか、常に対応が後手後手にまわっています。


そして、このブロックのシード校ながら、ここまで低迷が続いている永水女子。チームの 「勝ちパターン」 からすれば、
先鋒の姫様と副将のハッちゃんが稼いだ点数を守る役目だった石戸霞ですが、最下位ではそのパターンも使えません。


しかも 『守るのは得意』 でも、攻めるのは 『苦手分野』 という辺りに、不安を感じてもおかしくない状況ながら、末原先輩とは
対照的に何があっても動じることなく、72局で見せた "余裕" の表情そのままに、「苦手分野」 に挑んでいくようです。



―― 第94局 「仲間」 (了)




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