輪廻のラグランジェ Season2 第三話 「鴨川エクスペリメント」



「輪廻のラグランジェ Season2 」 の第3話。
原作・制作協力:Production I.G、総監督:佐藤竜雄氏、監督:鈴木利正氏、シリーズ構成・脚本:菅 正太郎氏


「鴨川エクスペリメント」 シナリオ:待田堂子氏、絵コンテ:佐藤竜雄氏、演出:柳瀬雄之氏




まず最初に、オープニングの映像がさりげなく差し替えられてますね。一期の使いまわしになっていたサビの部分が、
三人が手を繋いでぐるぐる回るようになってます。これが二期本来のオープニングってことですか。


ビーチフラッグ183連勝とか、相変わらず身体能力の高さを見せ付けるまどかとは正反対に、今日もドジするランが良いです。
それ以前に、ランにあんなカキ氷タワーを持たせるとか、無謀にも程がありますよ (笑)。


今回はそのランが1話で行なっていた、「ウォクス粒子制御実験」 をまどかが行なうことになりました。ランの言葉によると
この実験は、被験者の深層心理に踏み込み、感情を激しく揺さぶる事で、高濃度のウォクス粒子を出現させることが目的
のようです。



『激しい怒りや悲しみ、嫌悪の気持ちを感じた時に、ウォクス粒子は出現する』 ということで、Season1の6話ではまどかの怒り、
11話では悲しみの感情によって、ウォクス粒子が増大して輪廻が開いた…ということになるんでしょう。それがなぜ、まどかと
アウラだけに可能なのかはわかりませんが、普段の感情との振幅が大きいほど、影響が出やすいということなんでしょうか。


しかし、ランが人格崩壊を引き起こしかねないとまで言った実験を、まどかにやらせようとするアステリアですが、その真意は
前回よう子と話していた、ウォクスの “兵器以上の可能性” を見出して、それを示すことで、デ・メトリオとレ・ガリテが迂闊に
兵器として利用出来ない状況を作り出そうと考えたようです。


それはさておき、実験開始前にオペレーターが、 『いろはのい、手紙のて、弓矢のや、ラジオのら』 などとよくわからないことを
言っていたので、ちょっと調べてみたら 「和文通話表 (フォネティックコード) 」 というものらしいですね。無線通信などで、文字を
正確に伝えるために規定された頭文字を一字ずつ区切って伝達するというものでした。閑話休題。



ランがレ・ガリテでやった実験は、パイロットの意識に強制的に負荷をかけているように見えましたが、ファロスでの実験は
「ヒプノセラピー (催眠療法) 」 と言っているので、レ・ガリテほど強引な負荷のかけ方はしていないようです。


しかし、負荷の影響を全く感じていない様子のまどかを見て、アステリアは 「羞恥」 によってまどかの感情を大きく揺さぶる
作戦に変更。『あなた、処女でしょ?』 とか 『そんなにブラボーな体を持ってるのに勿体無い』 など、純情な三人娘には刺激
が強い言葉を連発し、見事感応波を上昇させることに成功します。


アステリアの言葉を聞いて照れながらぱんちするまどかや、頭クラクラになっているランや、真っ赤になって顔を隠している
ムギナミが可愛かったです。この時アステリアの台詞がオフレコになって、変なイメージ映像が流れた時は笑いました(笑)。


でも、まどかは 『ランとムギナミとしかキスしてないよ』 と言ってましたけど、結局前回ムギナミとキスしてたんですかねぇ。
どちらにしても、まどかの “ファーストキス” はランで決まりということですか。



予告で見た時は、まどかの格好はコスプレか何かかと思いましたが、実験に使うセンサー類だったようです。


耳みたいに動いたり、恥ずかしがってクネクネしたりするのが妙に可愛かったですけど、やってる実験はえらいハードな上に、
ディセルマインとヴィラジュリオを踏み止まらせるどころか、兵器としての利用価値を更に上げてしまう結果となってしまいました。


しかも今までの暴走と違って、赤黒く禍々しい物体と未確認機の出現。さらに 「ミリティア・ゾデアの惨劇」 を引き起こした、
ユリカノの思念体(?)による警告。 『何故繰り返す、世界を滅ぼす気か!』『輪廻を開くな、私一人で十分なんだ!』


以前出会った時と全く違う様子のユリカノに戸惑うまどかですが、この豹変ぶりの原因は何なのでしょうか。


そして、『思い出せ、命はそこにあるだけで ―― の後に続く言葉は、恐らく 『奇跡だ』 となるんでしょう。「暁月のメモリア」 で、
ユリカノがイゾ、キリウス、アレイ、サヌ、モモスンに聞かせた言葉ですね。その内の二人はアニメ版には登場していませんけど。



しかし、なぜかそのユリカノ本人(?)が、ディセルマインと一緒にレ・ガリテの旗艦に同船しています。ただ、幼児退行している
かのような喋り方をしていますし、輪廻を開くと肉体を離れて意識だけが輪廻に囚われる…ってことなのかな。


今回は、中盤までは田所の裸踊りの写真や18禁発言、アステリアの言葉責めなどで笑える展開でしたが、ラストはかなり
シリアスなになって来ました。三度目の輪廻解放や、ユリカノの登場など、物語的にも核心に近づくための要素が、次々と
投入されて来た気がしますね。


そして、やはり今回のエンディング 「ジャージ部魂」 のDJは、ムギナミでした。次回からはまたまどかに戻ってローテーション
するのか、それとも三人一緒のバージョンとかあったりするんでしょうか。しかし、聞いてるとまわってきますね、この曲。



まるっ。



―― 第三話 「鴨川エクスペリメント」 (了)




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