「Angel Beats!」 第3話はガルデモの岩沢がメインの話。
そして天使の能力について、その仕組みのヒントが明かされてます。
岩沢 『好きな歌が歌えなかった、それだけ』
岩沢の感じた 「理不尽」 は、不仲な両親から逃げ出して好きな音楽で一人立ちしようと思っていた矢先に訪れた不運。
頭部打撲、脳梗塞による失語症。原因は両親の喧嘩のとばっちり。
ここで一番問題なのは、本当に岩沢の人生が終わってたのかどうか…でしょうか。
もしかしたら岩沢はこの時点ではまだ病院のベッドの上で、ここで言う 「死後の世界」 から消えた瞬間に 「死んだ」、
または 「目を覚ました」 のどちらかだったりする可能性もあるんじゃないかなと。
岩沢 『これがあたしの人生なんだ。こうして歌い続けていくことが、それが生まれてきた意味なんだ』
ゆり 『あの娘が納得しちゃった、それだけの話よ』
その岩沢が 「消えた」 のは、自分の 「人生」、「生まれてきた意味」 を納得したからと言うことのようです。
前回ゆりが 「この世界に自殺した人間は居ない」 と言ってましたが、同様に 「理不尽」 を感じていない人間も
この世界にとどまることが出来なさそうな気がします。
そう考えた場合、この世界から消えることがイコール 「成仏」 することでも無いように思えますね。
岩沢がバラードを歌い始めた時に教師の動きが止まったのは、岩沢が 「生まれてきた意味」 を悟る邪魔をしない為なの
かな、と。「好きな歌(バラード)」 を観客に聞かせることで岩沢が納得して消えることが、NPCを作った 「誰か」 には
分かってたのかなと言う気がします。天使も岩沢の最後を見届けるために体育館に戻ったような節が感じられましたし。
ただ、ゆりがそれを知っていてバラードを却下していたのかどうかは分かりません。見た感じ関係無さそうでしたが。
ゆり 『天使は自分の能力を自分で開発してた。それは奇しくもあたしたちが武器を作る方法と同じだったのよ』
ゆり 『あたしたちと同じ方法を取る必要があるということ。そこから導き出されるのは最悪の設定だ』
そしてこの世界でゆり達が使う武器や天使の能力がプログラミングされたものらしい描写が出てきました。
1話で攻撃を弾く表現として2進法が使われてたのはこれと関係があるのでしょうが、そこにどんな意味があるのか。
天使が人間と同じ方法を取ることで、何故人間にとって最悪の設定が導き出されるのか。
考えられるとしたら、ゆり達が 「天使」 だと思っているものが、実は同じ 「人間」 だってこと…でしょうか。
プログラミングにしても岩沢の消失にしても、ゆりだけは全てを理解してそうな辺りが気になりますね。
やはりゆりがこの 「死後の世界」 の創造主と言うことなのか、単純にこの世界にそれだけ長く居ると言うだけなのか。
そして天使がつぶやいた 「まるで悪役ね」 と言う言葉にも何か手がかりがあるような気がしています。
―― EPISODE.03 「My Song」 (了)
画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © VisualArt's/Key/Angel Beats! Project
【関連記事】 Angel Beats! EPISODE.02 「Guild」
【関連記事】 Angel Beats! EPISODE.04 「Day Game」
copyright © 2009-2018 月 奏 | |