扉絵は、小蒔ちゃんと霞ちゃんの巨乳巫女コンビ(今回は制服)。早くも扉絵三度目となる定番の組み合わせです。
しかし、この二人ってこんなに胸に差がありましたっけ…?姫様は制服を着ると、少し着痩せ(?)して見える気がします。
永水女子の石戸霞にとって、遠野のチーム ―― 宮守女子の戦前の評価は、『マヨヒガの子以外は怖くない』 だったようです。
今まで永水女子の間で宮守女子の選手が話題に挙がったのは、ハッちゃんの手を塞いだ臼沢塞くらいでしたが、「迷い家」 は
塞のことでは無いでしょうし、誰のことかと思ったら 「迷ったら手が高くなる」 ―― 小瀬川白望のことを言っているようですね。
「マヨヒガ」 は、岩手県の遠野地方に纏わる民話集、 「遠野物語」 に紹介されている奇譚の一つですが、下閉伊郡の 「白見山」
に存在するとも言われており、内容は山奥に迷い込んだ (捨牌に迷った) 旅人が、偶然辿り着いた屋敷で休息 (ちょいタンマ)
を取り 、屋敷から食器などを家に持ち帰ると、その後旅人の元に幸運が訪れる (手が高くなる) といったもので、シロの性質と
多くの点で符合する部分がありそうです。
先鋒戦の時はあれだけ余裕を持って "頑張り屋さん" の姫様を見守っていたので、シロに脅威を感じているとは思いません
でしたが、最終的にシロが姫様を抑えてトップで終了したことを考えれば、一応評価は正しかったと言えるのかもしれません。
前回トップの座から陥落し、今回さらに3位まで後退してしまった、姫松の大将・末原恭子。
地区大会の情報を収集して細かく統計を取っていたり、前半戦で豊音の “背向” を試すためにあえてリーチをかけたりと、
ある程度対戦相手の性質を見極めてからでないと、それに対応した麻雀を打つことが出来ない…という感じになるのか、
豊音が今まで見せなかった複数の性質を持っているのを見て、『今からそれに対応できるんやろか…』 と自問しています。
原村和のように対戦相手に左右されずに、効率だけを考えて打つことが出来れば別ですが、オカルトを相手にしてまともに
対応策を考えながら打つのであれば、鶴賀の加治木ゆみのようにデータに捉われない臨機応変さが必要かと思います。
ただ、そのかじゅですら衣と咲という怪物二人相手には、最小限の被害に抑えるのがやっとでしたし、豊音だけでなく
霞も末原先輩のデータに無い特性 (天倪) を見せ始めたからには、ここからさらに厳しい展開が予想されます。
宮守女子の姉帯豊音が使う裸単騎 ―― 「友引」 は、ここまで2回とも役牌のポンから始まっていたので、役牌から鳴くのも
特性の一部に含まれてるのかと思ったら、3回目は のポンから始まったということで、これは単なる偶然だったようですね。
そして3回目の 「友引」 狙いは、霞の覚醒によって、裸単騎まで持ち込むことすら出来ませんでした。
「背向」 と 「友引」 は、末原先輩の言葉を借りれば 『条件つきで支配を発揮するタイプ』 として、特定の条件下など 「一部」
にしか効果を発揮しそうにない感じでしたが、豊音はそれらとは別に 「全体効果系」 の特性も持っているようです。
まぁ、これが熊倉トシの言っていた “赤口” なのか、他のものなのかはわかりませんが、ここで石戸霞の力を凌駕することが
出来るかによって、豊音の 「怪物」 としての真価が問われることになりそうかなと。
ただ、トシさんが 『まずい』 と言ってるということは、豊音の手には負えない可能性が高いのかもしれませんが…。
“本家” の神代小蒔を守るために、“分家” の霞に与えられた使命。女神をその身に降ろす姫様が、ごくまれに降りてくる
という 『恐ろしいもの』 を宿さないよう、一番血が近い霞が "形代" としてそれを宿す ―― 『生きた天倪』 となること。
寝ないと覚醒出来ない姫様に対して、自分の意思で “それ” を使うことが出来るなら、姫様以上に強い力を持っているとも
言えそうですが、姫様が 『九面の中でも弱いモノ』 を降ろしても、三倍満で和了っていたのに対し、霞は跳満止まりだった
ことを考えると、やはり質的には姫様の方が上等なモノを降ろしているような気がします。
大将戦後半 東一局2本場
永水和了形
ドラ :
混一色B、ツモ@、役牌@、ドラ@ : 子跳満 3200/6400
順位 | 選手名 | 学校名 | 学年 | 得点 | 得点差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 姉帯豊音 | 宮守女子 | 3 | 105700 | − |
△2 | 石戸霞 | 永水女子 | 3 | 99000 | -6700 |
▼3 | 末原恭子 | 姫松 | 3 | 98100 | -7600 |
▼4 | 宮永咲 | 清澄 | 1 | 97200 | -8500 |
今回の和了りからは、姫様と同様に手が染まっている傾向が見られるので、この家系…というか一族が 『降ろすモノ』 は、
特性として染め手が含まれているんでしょうか。まぁ、霞の和了りをもう一度くらい見てみないと、何とも言えませんけど。
しかし霞姉さん…。「牌」 の上に 「パイ」 を乗せて隠したりすると、マナーが悪いと言って胡桃に怒られてしまいますよ (笑)。
そして、モモと違ってちゃんと見えているのに、影の薄さ金メダル級の主人公、宮永咲。トシさんにも警戒されていた程なのに、
本気で打ってるんだかよくわからないまま、点差は僅かながら最下位まで転落してしまいました。県予選決勝の時と違って、
精神的には落ち着いているように見える分、逆に咲が何を考えているのかは分かり難いです。
衣には 「王牌」 という死角があったことで、嶺上牌を使う咲には付け入る隙が残されていましたが、霞や豊音との相性は
どうなんでしょうね。主人公の必殺技が嶺上開花である以上、最終的にそれで結果が収束することは予想出来ますけど、
県予選決勝で見せた3連続カンからの嶺上開花を超えるインパクトを与えるのは、なかなか難しそうです。
―― 第95局 「形代」 (了)
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