ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第二話 「初陣・椅子ノ話」



アニメノチカラプロジェクトのオリジナルアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の第2話、 「初陣・椅子ノ話」です。



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クレハによる第1121小隊の編成確認。少尉1名 (戦車長フィリシア・ハイデマン)、曹長1名 (通信士リオ・カズミヤ)、伍長1名 (操縦手・整備士兼任カンナギ・ノエル)、二等兵2名 (砲手スミノヤ・クレハ、通信士見習いソラミ・カナタ)。


配備されているのは、戦車1、重機関銃1、軽機関銃2、小銃4、拳銃5、ということですが、軍事関係の知識が全く無いのでこの編成と装備が多いのか少ないのかさっぱりわかりません。でもクレハの態度からすると、兵士の数については全然足りてないのかな。


そして第1121小隊の任務となるのが、トロワ州セーズ一帯の国境警備。ただ、国境の向こう側にはノーマンズランド(荒野)が広がってるだけなので、拠点として重要視される場所ではないようです。この辺は、 「お飾り」 とか 「セーズのお荷物部隊」 とまで言われているようですし、動かすことも整備もまともに出来ない戦車しかないことや、兵種として希望していない通信手のカナタが配属されたことも含めて、全く期待されていない小隊ということみたいですね。


フィリシアの言い方だとクレハはその事に気づいていて、司令部に対するやり場の無い怒りをカナタにぶつけている部分もあるようです。まぁ単純に、リオに面倒見てもらってるカナタが気に入らないというのもありそうですけど。



クレハが説明していたホットラインの横にある 「FICHIER DR DÉCODAGE」 という本ですが、それぞれフランス語で 「解読(DÉCODAGE)」 、 「ファイル(FICHIER)」という意味らしいので、司令部からの暗号を解読するためのファイルだと思います。ここで、なぜか二人してホットラインと相手の顔ををじっと見つめている変な間が笑えました。


多脚砲台のタケミカヅチは、「ベクタ零式自律歩行戦車」 とか言われてますけど、自律思考型AIでも搭載していて、戦車が勝手に判断して動いたりするって事でしょうか。脚と言うくらいですから履帯で動くわけではなく歩行するってことだと思いますが、「ゼロ世代」 とかかなり旧世代の戦車みたいなのに現代では修理が難しいみたいですし、科学技術的には過去より退化している世界かもしれません。


「現代文」と日本語で書かれた教科書を見てカナタが 「イデア文字」 と言ってるので、旧時代の文明は 「イデア」 と呼ばれていたのだと思いますが、幽霊が出たという宿舎の建物を「学校」だというカナタに対して、 『こんなおっきな建物の学校なんて首都にだって無い』 とクレハが言ってたり、カナタは 『昔はもっとたくさん人が居た』 とか言っているので、「イデア」の時代に何らかの原因で文明の崩壊と人口の減少を招いた可能性が高そうです。



今回は、「初陣」 というサブタイトルから早くも戦闘があるのかと思いましたが、結局カナタとノエルが見間違えた“幽霊”を退治するのが「初陣」で、「椅子の話」 はクレハがカナタを仲間と認めて、みんなと同じ椅子をプレゼントするという良いお話でした。


全体的にクレハ回と言った感じで、クレハのツンデレぶりが良く出てて可愛かったですし、カナタとの関係も 「二等兵殿」 から 「クレハちゃん」 に呼び方が変わっていく過程が、カナタの人懐っこいところとクレハの押しに弱そうなところが上手く出てたのではないかと思います。


フィリシアが雷を怖がっていたり、リオが幽霊を怖がっていたりと先輩組の意外な一面も見られましたし、世界観に関してはさらに伏線らしき物があちこちに見られたりで、今の所は期待通りに楽しめてます。



―― ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第二話 「初陣・椅子ノ話」 (了)



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