THE iDOLM@STER 第十一話 「期待、不安、そして予兆」



アイドル育成シミュレーション 「THE iDOLM@STER」 のTVアニメ第十一話。
今回は765プロ感謝祭ライブに向けたレッスン風景。


ずっと憧れていた夢の舞台に立つことへの期待。苦しいレッスンを乗り越え、ゴールへたどり着けるかわからない不安。
そして、努力が報われないこともあると知った時―― 訪れる決別の予兆。




遂に決定した、765プロ感謝祭での全員ライブ。アイドル達にとっても、視聴者にとっても、非常に期待が高まります。
全25話ということだと、ちょうど13話が折り返し地点にあたるので、ライブは13話になるのが有力かな。


新曲も決定し、ライブに向けての厳しいレッスンがスタート。しかし、激しいダンスレッスンに付いていけない雪歩とやよい。
ボーカルレッスンでは、上手くリズムを拾えない春香が、足を引っ張り気味になってしまいます。


前回に続いて、今回もやよいがダメな子的に扱われてるのはちょっと残念ですが、亜美真美が成長したことで、やよいだけ
飛びぬけて幼く見えるようになったので、そう扱われちゃうのは仕方ないのかなぁ。



美希の発言で一瞬微妙な空気になりかけましたが、美希もすぐ失言に気づいた風でしたし、それ以上ギクシャクした空気に
ならなかったのは良かったです。美希というのは非常に素直ではあるんですけど、やれば何でも出来ちゃう天才肌のタイプ
であり、それが当たり前だと思ってる部分があるので、チームをまとめるためには、扱いが難しいタイプでもありそうですね。


まぁ、360版で初登場した時の空気の読まなさっぷりからすると、美希もだいぶ成長したと……思ってました。


作中でも言われてましたが、春香の楽天的な性格というのは、時に沈滞したムードを活性化させるカンフル剤となります。
こう言っちゃうと語弊があるかもしれませんが、こういう時に美希のような 「出来る人」 より、春香のような 「出来ない人」 が
言った方が、効果は高いと思いますし、春香に事も無げに言われてしまうと、出来るんじゃないかと思えてきてしまう。


常に周りを気遣っているのも目に見えますし、何だかんだ言っても春香を中心にみんながまとまっているという気がします。



そして、チームをまとめるためには、時に厳しい言葉をかけられる存在も必要となりますが、今回で言えばそれは貴音です。
雪歩が泣き言を言った時に、ただ慰めるだけではなく、しかし決して声を荒げることもなく、雪歩に足りないものが何かを、
謹厳実直に教え諭してやることが出来る。「仲間」 だと認めているから、相手を信じているからこそ取れる行動。


しかも雪歩の決意を受け取って、呼び方をフルネームから 「雪歩」 に変えて、優しい笑顔を見せられる。
これが出来るのは、今の765プロのアイドルだと、やはり貴音しか居ないでしょうね。


ここは雪歩視点から、もう少し時間をかけて深く見せることも出来たでしょうけど、それをやるとさらに重苦しい雰囲気に
なりかねませんし、このくらいさらっとやった方が、良かったのかもしれません。



ようやくみんなが一つにまとまったと思った矢先に訪れる綻び。ずっとやる気を見せていた美希の目標は、竜宮小町に
「追いつく」 ことではなく、竜宮小町に 「なる」 こと。それを見誤って、真剣に聞いてやれなかった(電話中でしたけど)
プロデューサーにも確かに責任はありますが、この辺りの不安定さが、美希の難しさでもあるんですよねぇ。


さて、ここが前半最大の山場となることは間違いないでしょうし、ここを乗り切れればファーストライブは大成功間違いなし。
しかし選択を誤れば、さらに綻びが広がって大失敗の可能性もあるでしょう。


プロデューサーとしても、成長したところを見せる大一番―― ですね。



―― 第十一話 「期待、不安、そして予兆」 (了)




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