咲-Saki- 第77局 「委縮」 



扉絵は宮守女子の3人。冬服のエイスリンと白望が新鮮な感じです。豊音だけは真夏の作中と変わりませんが(笑)。
背景の場所は、JR釜石線(旧岩手軽便鉄道)の宮守川橋梁、通称 「めがね橋」。当然、岩手県の 「宮守町」 にあります。


まさか宮守女子に居ない 「メガネ」 担当は、この橋だと言うつもりでは… (違)。




今回のサブタイトルを、広く使われる 「萎縮」 ではなく 「委縮」 としたのには、何か意図が含まれているのかいないのか。
部長の状態から言って、「委(ゆだ・ねる)」 という漢字より、 「萎(な・える)」 の方が近い気がしますけど。


それはさておき、中堅戦の開始です。現在の点数に関しては前回書いたので特に触れず。由子なのよーが頑張りました。
開始直後から好調なのは、その由子から引き継いだ姫松の愛宕(姉)洋榎主将。部長に 『痛い目見せたらなあかん』 と
闘志を漲らせて来ましたが、肝心の部長のテンぱり具合を見て、張り合いを失くしかけています。


姫松東一局            ドラ :   裏 :


リーチ@、ドラA   子40符3飜 : 5200


中堅戦東一局

順位選手名学校名学年点数点数差
1竹井久清澄3107600
2鹿倉胡桃宮守女子3103500-4100
3愛宕洋榎姫松395800-11800
4滝見春永水女子193100-14500


とりあえず今回描かれた中では、主将は何かしらの特殊能力を持っているようには見えません。胡桃も何か持ってるようには
見えませんし、何かあるかもと期待していた春にも今のところ目立った動きは無く、最初の親番もあっさり流されています。
県予選の国広くんもそうでしたが、部長の対戦相手は今のところ正攻法な打ち手だけになっていそうです。


しかし胡桃はボケをかました主将を一喝してるように、仕切り屋っぽいところを見せてるので、宮守女子の部長でしょうか。
まぁ、白望・エイスリン・豊音は 「部長」 という感じには見えないので、胡桃か塞のどちらかのような気がします。


…ただしカマボコの例もあるので、決め付けは危険ですけどね(笑)。



前回感じた 「さびしさ」 の影響からか、本来の姿がすっかり影を潜めてしまった部長は、南三局まで和了り無しで最下位に
転落。普段なら、主将に 『デクすぎてつまらん』 などと挑発されて、言われっぱなしで済むような部長では無いと思いますが、
すっかりインターハイの空気に飲まれてしまっていたようです。


姫松南三局       ドラ :


平和@、タンヤオ@、一盃口@、ドラA、赤@   親跳満 : 18000


中堅戦南三局

順位選手名学校名学年点数点数差
1愛宕洋榎姫松3127700
2鹿倉胡桃宮守女子3103600-24100
3滝見春永水女子196600-31100
4竹井久清澄372100-55600

この部長のさびしさを癒すためのイベントが、前後半の間にある休憩時間にでも用意されてるかと思いきや、なんか自力で
克服しそうな勢いになってきました。これは単に部長の中のプライオリティを切り替えれば良かったって話になるのかな?


今まではやはり最上級生であり 「部長」 という立場にあることで、後輩部員たちや期待してくれる人達の気持ちを大事にしたい
という思いが強すぎたのかもしれません。それが奇しくも麻雀を楽しむ主将の言葉が契機となり、この場で一番大事なのは
「自分自身の気持ち」 だということに気づいた部長が、県予選でも見せたことのないような覚醒の気配を纏うことになったと。


一応ここまでの部長の打ち方として認識しているのは、「悪待ち」 と 「ツモった牌に意味がある」 という考え方ですが、
他にも何か持ってるんでしょうか。



しかし部長は 『いくら和と咲でも全国の相手はキビしい』 と言ってましたが、和はインターミドル優勝まで経験してますし、
咲は昔のこととはいえ、現インターハイチャンピオンと嫌になるまで打ってたんですから、全国クラスとの対戦経験で言えば
実は部長より高いのかもしれません。部長のインターミドル棄権後の経験も、あまりよくわかってませんしね。


中堅戦は今のところ意外に早く流れてるので、早ければ次回か次々回には終わりそうな感じです。
ただ、このまま部長の快進撃で終了…とも思えませんし、胡桃や春にも何らかの見せ場があるとは思いますが。



―― 第77局 「委縮」 (了)




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