恋愛ラボ 第1話 「出会ってしまった二人」


「恋愛ラボ LOVE LAB」


原作:宮原るり
監督:太田雅彦
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン:中島千明
アニメーション制作:動画工房


第1話 「出会ってしまった二人」。脚本:あおしまたかし、絵コンテ:太田雅彦、演出:太田雅彦、作画監督:中島千明




原作は未読です。とりあえず、ぬーぬー (沼倉愛美さん) が主演ってことで見てみました。


予備知識が皆無の状態で見始めたので、アバンを見た時は最近よくある百合っぽくてゆるい日常ものかな?と思いましたが、
真木が抱き枕相手にキスの練習をしてるシーンから、ああ違うのかと (笑)。日常もので生徒会ものではあるみたいですけど、
基本は 「恋に恋する女子中学生」 による、会話中心のギャグアニメな感じでしょうか。


メインキャラは生徒会の5人になりそうですが、1話はほぼ真木と莉子だけで、最後に妖精さん (書記) が登場したくらいでした。
でも、二人のやり取りだけで1話を最後まで飽きさせずに見せられたのは、ある意味凄いです。それだけ二人の会話劇が面白く
感じましたし、テンポが良かったんじゃないかと思います。



真木夏緒は、登場時の演出からボケ役のお嬢様キャラかと思って、確かにそれで間違ってませんでしたが、頭に 「残念な」 と
付くようないい意味で突き抜けたキャラでした。人当たりが良くて好奇心旺盛、でも有能すぎることで親しい友達が居ないのか、
莉子を名前で呼べることを凄く喜んでるようなところが、可愛いかなと。


それと、このアニメはキャラクターのちょっとした仕草とか、表情がちょこちょこ変化するのが見てて楽しいのですが、特に真木は
動きがダイナミックで、正座したままテーブルからソファまで回転しながらダイブしたりとか、白鳥を例えに出して上半身は腕を
組みながら、下半身で気持ち悪い足の動きをしながら莉子に迫ってくるところなどは爆笑しました。


見た目は深窓のご令嬢、内面は恋愛マニアの変人というところに、ギャップがあって面白いキャラですね。



倉橋莉子は、お嬢様学校の中では浮いた存在のアウトローかと思ったら、逆に 「ワイルドの君」 などと憧れられているようで、
確かにアバンで女子生徒をサッカーボールから守ったシーンは、自分もかっこいいと思ってしまいました。


でも男勝りな性格っぽく見えて、髪ゴムや腕に付けてるブレスレットとかシュシュが毎日変わってるように、誰よりもファッション
に気を使ってる女子力の高さが感じられます。それに、見た目は風紀を乱すやんちゃな感じですが、実はマイペースな変人の
真木よりも、莉子の方が常識人ではないかと。


八重歯が見えるところが、同じくぬーぬーが演じてるアイマスの響とシンクロしてる感じで、個人的には○です。



1話としては、キャラも良かったですし、絵もよく動いてましたし、背景も窓の外で桜が舞ってたりとか細かくて綺麗でしたし、
ギャグも笑えたので期待以上の面白さでした。原作は4コマみたいなので、ストーリーなどがあるのかわかりませんけど、
この先も 「恋愛研究」 をテーマにした友情物語になるのか、それとも実践まで進んだラブコメに展開したりするんでしょうか。


残りの3人 (元生徒会長、書記、会計) がどんなキャラなのかまだわかりませんが、メインキャラ5人に対してメガネが2人居る
のは、結構珍しいかもですね。大体グループの中に1人というのが、定番っぽく感じますし。


それにしても、水嶋沙依理はなんか垢抜けそうにないデザインですねぇ。メガネを外して髪を下ろすと美人…になるのかなぁ。



―― 第1話 「出会ってしまった二人」 (了)




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