西尾維新氏原作の 「刀語」 第一話。原作は未読です。
最初の相手は真庭忍軍十二頭領の一人、「絶刀・鉋」 の所有者、真庭蝙蝠。
尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督、自称 「奇策士」 とがめ。
幕府の命と自身の出世のため、伝説の刀鍛冶・四季崎記紀が作りし十二本の完成形変体刀を蒐集している。
刀を持たぬ剣術、「虚刀流」 七代目当主の鑢七花。
幼い頃に家族と共に島流しに遭い、六代目当主の父・鑢六枝の没後は姉の七実と二人きりで暮らして来た。
とがめは、変体刀の蒐集を依頼した忍者や剣士に裏切られ、金や名誉で動く人間は信用出来ないとの結論に辿り着く。
そこで、金や名誉では動かない虚刀流の当主を、「愛」 で動かす為に不承島を訪れた。
『鑢七花、私に惚れていいぞ!』
化物語の西尾維新氏原作と言う事で、こちらもキャラクター同士の掛け合いに重点をおいて進行するんでしょうか。
今回は初回なので序盤は説明台詞が多めでしたが、ギャグを交えてテンポ良く進行したのですんなりと入り込めました。
逆に剣戟のシーンで会話が多すぎると、少しテンポが悪くなる気がします。
今回は対戦相手の蝙蝠がベラベラとよく喋るキャラだったので特にそう感じたのかもしれません。
でも刃物を持った達人同士の戦いなんて本来一瞬で決着がつきそうなものだし、実際七花は奥義の 「七花八裂」 だけで
蝙蝠を倒してるので、会話でも入れないと間が持たないんだろうなぁ。
剣戟シーン自体は動きも良くて、出来は良かったと思います。蝙蝠はいかにも雑魚キャラな感じでしたが。
しかし蝙蝠の手裏剣砲に先に気づいたのは七実の方だったので、お姉ちゃんの方が強かったりしそうですね…。
ラストでは 「あの子、あんなに弱いのに大丈夫かしら」 とか言ってましたし。
蝙蝠 『初めて会った時、オレはぞっとしたもんだぜ。この女の目に宿っていた野心にな』
七花 『あいつが言ってたのはそういう目のことか』
蝙蝠の言葉を受けて七花が 「そういう目」 と、とがめの左目を見て言ってますが、とがめの左目が十字になるのは
何か特殊な能力を持ってる訳では無く 「野心」 の表れって事でいいのかな…?
とりあえず目的はハッキリしてるので、後はどれだけ12本の刀(12人の相手)にバリエーションをつけられるかでしょうか。
それに加えて、とがめと七花の掛け合いが面白ければ期待出来そうです。
池田昌子さんのナレーションは、凄く厳かな雰囲気があって良いですね。
―― 第一話 「絶刀・鉋」 (了)
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