Angel Beats！ EPISODE.06 「Family Affair」

「Angel Beats！」 第6話。直井の言葉を信じるなら、この世界の仕組みがだいぶ判明して来たようです。
それによって余計に混乱する部分も増えてきましたが。

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直井 『愚かだ。ここが神を選ぶ世界だと、誰も気づいていないのか』
直井 『生きていた記憶がある。みな一様に酷い人生だったろ。なぜ？それこそが神になる権利だからだ』

とりあえず直井によるとこの世界のレゾンデートルは 「神を選ぶ」 ことにあるそうで、理不尽な人生で死んだ人間だけしか
居ないのはそれこそが 「神になる権利」 だからということです。

ただ直井は 「神を選ぶ」 と言っておきながら、やってることは自力だし 「神」 というのも自称にしかなってないです。
そもそもゆり達すら知らなかったことをどうやって理解したのか、その経緯も気になるところですが…。

ゆり 『NPCの行いは基本的には私たちの為すべき模範だけど、その感情は現実の人間と同じもの』
日向 『返り討ちが出来ない分、天使よりやっかいだぜ』

NPCの行動が 「ゆり達の為すべき模範」 だというのは、何でゆりにそれがわかったんだろうという疑問はあります。
だいたい見習うべき模範生ならば、感情に任せて生徒会長や教師に逆らってライブを見たりするのは矛盾しないかなぁ？

NPCに手出しが出来ないというルールは、直井が構わずにNPCに暴力をふるってたところをみると 「人間」 のルール
ではなく、SSSが自分たちで作った 「自分ルール」 っぽい気がします。

ゆり 『表で模範的な活動をし、裏で悪事を働く、それでこの世界でのバランスを取っていたというわけ』
天使 『居ないわ。居たとしても、みんな消えちゃうもの』
音無 『こいつの味方をするということは、楽しい学園生活を送ってこの世界から消えてしまうということ、なのか』

それからこの世界のバランスについて。「人間」 は模範的な行動を取ると 「消える」 らしいということで、直井は裏で
悪事を働くことで 「消える」 のを防いでいたってことのようですが、それなら何で天使は消えないのかがわかりません。

直井に対しては疑問を持った感じのゆりも、一番模範的な学校生活を送っている天使が消えないことにはなぜか疑問を
持ってなさそうなのは何故なんでしょう。天使が同じ 「人間」 だというのは確信してる筈なのに…。

これは天使がやっぱり 「人間」 では無いということなのか、または全く別の存在だということなんでしょうか。

天使 『わたし麻婆豆腐が好きなの？初めて知った』

その天使の台詞。自分の好物を知らなかったというのは、天使も記憶が無さそうだという伏線？

直井 『生前彼女は声を失い、歌う夢を断念。酷い家庭環境の下惨めに死に至った』
直井 『だが彼女はこの世界で夢を叶えたんだ。だから消えた。成仏出来たんだ』

そして岩沢が 「消えた」 理由。これも直井の言葉を信じるなら 「成仏した」 ということらしいです。
直井風に言うなら、夢を叶えてしまったことで 「神になる権利」 を失ってしまった、ってところでしょうか。

岩沢が消えた直後からゆりはその理由に気づいてたようですが、日向の態度を見ると他の連中は知らなかったようです。
そもそも夢を叶えて 「成仏」 した人間は、岩沢が初めてだったんですかねぇ…？ 前例が無いことの理由をゆりと直井が
知ってるのも疑問だし、逆に前例があるなら他の連中が知らないのが疑問になります。

これに限らず最近はゆりと他のSSSメンバー間の、この世界に関する知識の差が露呈してきてます。
天使が 「人間」 だということに関しても、今のところゆりはその情報を自分一人で納得してるように見受けられますし…。

最後に直井が神になる権利を得た 「理不尽」 について。
身近に自分と比較される優秀な兄が居て、それが目前で死んでしまったために自分を殺して兄を演じることになったとか、
認めてもらいたかった父親が床に伏せってしまったせいで、永遠に認めてもらえなくなったとかそんな感じのようです。

正直どこかで聞いたことあるようなシチュエーションですが、日向の時と同じで 「理不尽」 というには微妙な気がします。
ゆりや岩沢の話はともかく、日向や直井の話は多分に自業自得な要素が強いように感じるんですけどね…。
ここで言う 「理不尽」 っていうのは、死んだ人間が主観的に理不尽と感じてれば何でもありってことなんでしょうか。

そして直井も死んだ理由については明かされませんでした。脳梗塞で入院した岩沢を除けば、ゆりにしても日向にしても
死に至った直接の原因には触れてませんけど、それを意図的に隠してるんだとしたら何かありそうです。

さて、これで天使に代わって出てきた敵が早々に 「成仏」 してしまった（？）ようですが、この世界が直井の言う通り
「神を選ぶ世界」 ということなら、ここからは 「神」 になるために人間同士で争うことにでもなるんでしょうか。

今回は直井によってこの世界について色々判ってきた筈なのに、 「神」 とか 「天使」 とか 「人間」 とか 「NPC」 とか、
それぞれどんな存在なのかが一層分からなくなってきました。最終回までにちゃんと収束出来ればいいんですけど…。

―― EPISODE.06 「Family Affair」 （了）

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