しなこいっ 第1巻 黒神遊夜/神崎かるな



原作:黒神遊夜氏、作画:神崎かるな氏の新感覚剣道活劇 「しなこいっ」 第1巻です。
掲載誌は 「月刊コミックラッシュ」 。


【収録話】

一本目 : 「跳ね馬サクラ」五本目 : 「龍神サカキ」
二本目 : 「強くなりなさい、奪われたくないなら」六本目 : 「沼田場」
三本目 : 「間合いの秘密」七本目 : 「BOY MEETS GIRL」
四本目 : 「二十センチ」



強豪ひしめく西日本において九十九名の道場破りを返り討ちにし、日本で五指に入ると謳われた伝説的な示現流剣士、
「龍神サカキ」 こと榊辰子が一人の剣士によって倒された。その剣士とは 「雷の化身」 と呼ばれる "雲耀" 使い、鳴神寅。


龍神サカキの息子・榊龍之介は、鳴神寅の秘太刀 "魔剣雲耀" によって母が倒される一部始終を目撃していた。
母の敗北にショックを受けていた龍之介に対し、鳴神寅の娘・虎春が残した言葉はさらに追い討ちをかけるものとなった。


『そんなに奪われたくないのなら、もっと ―― もっと ―― 強くなりなさいね』




コミックラッシュは読んでないんですが、最近これがドラマCDになるという記事を見て興味を持ったので読んでみました。
ちなみに原作者、作画ともに他の作品で見たことはありません。


まずザッと読んだだけだと登場人物の相関関係とか分かりづらいですし、伏線らしきものを撒き散らしながらガンガン
進行して行くので、設定が掴みづらいです。この辺は物語の導入部としてはちょっとマイナスだと感じました。


一応ちゃんと読んで整理すればある程度理解出来るレベルですが、取っ付きの悪さで評価を下げる可能性も高いです。



主人公は、カバーになっている遠山桜かと思いましたが、話の展開からすると二人の "雲耀" 使い、榊龍之介と
鳴神虎春が激突する流れのようですし、あとがきを見ても龍之介の方が主人公のようですね。


ただその場合、桜の立ち位置がどこになるのかがちょっと見えて来ません。


カバーから受ける印象に反して、剣道部分が意外としっかりしていて勢いがありますし、短剣道というのがかなり
物珍しいので、その辺を含めて今後に期待でしょうか。



―― しなこいっ 第1巻 (了)




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