Playstation3で発売された、アイドル育成シミュレーション 「THE iDOLM@STER 2」 のプレイ雑感です。
今までのアイマスプレイ暦は、XBOX360版の 「THE iDOLM@STER」 と、「Live For You !」 だけです。
XBOX360版の発売前には色々と雑音もあり、アイマスへの興味も薄れて来てたこともあって、購入は見送りましたが、
アニメを見て再びアイマス熱を取り戻して来たのと、体験版をプレイしたら面白そうだったので、プロデューサーに復帰しました。
1周目は攻略情報などの知識をほとんど入れずに開始してます。ユニットメンバーは、無印版でプロデュース出来なかった3人。
とりあえず手探りなプロデュースで、感じたことなどを書きますが、まだシステムなどを完全に把握してるわけでもないので、
間違いや勘違いしてる部分がある可能性もあります。
※ネタバレがあります。ご注意ください
【 団結力 】
無印で言う 「テンション」 にあたるのが、たぶんこれなんでしょう。「力が全て」 という961プロの方針に対抗する術として、
「団結」 を表現したかったのだとは思いますが、さすがにユニット内で1人だけ仲間外れという状況が長く続いたりするのは
見てて痛ましくなるので、もう少し 「団結」 の違う表現方法は無かったのかなと。
ユニットが3人に固定されたのも、このパラメータありきなのかもしれませんが、何も考えずにプレイした中で、ステータスが
悪化したものとしては、らぶすねと喧嘩が数週あったくらい。逆に言えば、何をするとちょー倦怠やぎすぎすにまでなるのかが、
ちょっとわかりませんでした。一度最高の状態になってしまえば、最後までほとんど変わることもありませんでしたし。
【 レッスン 】
どのレッスンでもほぼ毎回パーフェクトが取れるので、単体としては簡単だと思います。ノーマル以下を取るのが難しいくらい。
ただ、今回はイメージレベルを上げた上で、さらに色々な戦略が必要となってくるので、全体的な難易度は高く感じます。
【 営業 】
基本的に、コミュニケーションの成否によって思い出が溜まる量が変わるというシステムは、変わっていないようです。
ただ、営業毎に獲得出来るファン数を決めちゃったことによって、ファン数を多く獲得出来る資金営業ばかり選ぶようになって
しまいそうなので、そこはあまり良い変更では無かったかなぁと思いました。
出来れば営業は攻略に直結しない部分で、お手軽にアイドル達との会話を楽しめる方が、個人的には良かったです。
まぁ、ファン数獲得にこだわらなければいいだけの話なんですが、一応それ(ファン数の獲得)が目的のゲームですからね。
【 オーディション 】
ランキングが上がらないと、高いレベルのオーディションに挑戦出来ないというのは、理にかなってるとは思います。
リズムに合わせてボタンを押すというシステムは変わらないですが、審査員の興味がゼロになったりはしないので、
とりあえず興味レートの高いイメージのボタンを押しておけば何とかなる…という感じなんでしょうか。
あとは、思い出アピールとバーストアピールの使い方なんでしょうけど、この辺はまだ上手い攻略方法が掴めてません。
それと、「ナムキャラ応援団」 というアイテムによっても、かなり戦略が左右されそうです。無印の時の感覚でやってたら、
思い出を使い切っても次のオーディションなどでは回復するということに途中まで気づかず、温存してました。
無印のように、対戦している相手のユニット名やレベルが出ないので、強いNPCに挑む楽しみが無くなったかなと。
たぶんその辺は、フェスでの対決に継承されてるということなんでしょうけど。
【 ライブ 】
対戦相手が居ない代わりに、観客のボルテージを上げることが目標で、基本的なシステムはオーディションと同じ。
クインテットライブや、アンコール回数を増やしても、ファン数には影響しない(?)のは、ちょっと残念。
ライブに限らず、ファン数は記者が付かない限り、最初に決まった一定数しか獲得出来ないようですね。
まぁ、定員の決まってるライブはともかく、オーディションなんかはスコアによって増減しても良さそうな気がします。
【 フェス 】
こちらは単純明快で、1対1で相手より多くスコアを取れば勝ち、取れなければ負け。興味レートがあることによって、
無印のようにNPCによって偏ったアピールをするということも無くなったし、やはり対戦相手のレベルなんかは見れないので、
ちょっとNPCの個性が薄まってしまったように感じます。
それとオーディションなどでも、負けたらリトライすることが出来るようになってるので、一発勝負の緊張感が薄れてます。
【 竜宮小町 】
NPCにされたのは受け入れるしか無いにせよ、扱いが冷遇されすぎでした。同じプロダクションなのに、曲は1曲しか
発売させてもらえず、その1曲(Smoky Thrill)の売上も、プレイヤーユニットのデビュー曲程度。
無印のキャラをプロデュース不可にまでしたのなら、最後までプレイヤーユニットと競い合う存在であって欲しいし、ジュピターと
争うよりもその方が良かったと思います。765プロ一番の人気ユニットという片鱗を見せたのは、強制イベントで戦った1回目の
フェスだけで、あとはプレイヤーユニットの踏み台にされ、冬馬のかませ犬にされただけだったというのは寂しすぎます。
【 ジュピター 】
大々的に登場する割に、役割としてはIA大賞前のフェスで戦って勝つことで、大賞の資格を得る手段の一つでしか無いような。
後は、ランキングで1位になるために、売上で上回らなければならない存在、といったところでしょうか。
ただ、ジュピターにフェスで勝ったからといって、部門賞のひとつも取れるわけでも無いですし、正直ジュピターとの勝負に
何の意味があるのか、よくわからない存在になってます。竜宮小町もそうですが、フェスで対戦する強制イベントでは、
1回目と2回目の実力差が激しすぎて、2回目に勝ったところで何の感動も得られないのは、正直がっかりしました。
【 どっとっぷTV 】
CDの売上をランキングして発表するというのは面白いシステムですけど、全部のユニットが平等にCDを発売してるわけでは
ないですし、CDを発売するごとに売上が上がっていくので、結局後半に発売された曲でほとんど上位のランキングを埋めて
しまうという結果になるのは、改良の余地がありそう。
ジュピターが棄権する以上、最終的にプレイヤーユニットの相手はNPCになるわけなので、やはりIA大賞を争うNPCには
もっと個性を持たせて、フェスや売上でも積極的にプレイヤーユニットに絡ませていくべきだったんじゃないかと思います。
【 IA大賞 】
無印のゲームの目的は、なるべく多くのファンを集めて、最後の引退コンサートを成功させるという、漠然としたものだったので、
わかりやすい目標が出来たのは良かったと思います。ただ、ほとんどゲーム内で名前を意識したことの無かったユニットが
大賞を獲得してたのは、ちょっと釈然としない感じがします。
地区毎にファンを分けたのは面白いですけど、その分難易度も上がってますね。一周目のプロデュースが終了した時点では、
部門賞完全制覇とか、どうすれば達成出来るのかが見当もつきません。でもこれは、やりがいにも繋がるので歓迎します。
【 俺と貴音 】
クールな印象に反して、意外と短気で熱い部分があるキャラでした。そして可愛い部分も多く見られました。
ただ…貴音イベントに出て来る、エンペラーレコード大富のような下衆なキャラは、登場させる必要があったのかは疑問です。
どうも黒井社長といい、芸能界の暗部を積極的に見せたがっているようですが、そんなものを望んではいないと思うのですが。
今回のプロデュースでは、部門賞すら取れない完全敗北だったので、大富に 「お情け」 で許してもらったわけですが、
情けなさと屈辱度合いが倍増しただけでした。まぁ、次回へのやる気を促すという点では、成功してると言えるかもしれません。
【 エンディング 】
部門賞の一つも取れず、逃げるように会場を後にして、どこかの公園で3人に 「i 」 を歌ってもらうという寂しいエンディング。
IA大賞の受賞条件がよくわかっていなかったとはいえ、酷い結果に終わりました。
暗転する前に見せる3人の涙と、アカペラの 「i 」 が悲しすぎて、今度こそ上手くプロデュースしてやりたいと決意しました。
アイマスは、こうやって繰り返しプレイしてしまうんですよねぇ。
【 DLC 】
確かに欲しい物もあるのですが、この販売方法に納得の出来ない部分が大きいので、貴音のメールアドレスのみ購入して、
あとは一切買う予定はありません。今後アニメ版の曲なども配信されると思いますが、おそらく買わないことでしょう。
メールも、無印版よりバリエーションが少ないように感じますし、値上げまでした分の価値は無い気がします。
【 プロデュース結果 1周目 】
ユニット名 | リーダー | メンバー | メンバー | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
月奏 | 四条貴音 | 双海真美 | 我那覇響 | D | グループイメージレベル | ハイスコア | 楽曲売上トータル | 最高チャート順位 | 巻き戻りトータル |
Lv16 超完全無敵ユニット | 36742PTS | 224万6218枚 | 16位 | 0回 |
A | D | B | D | A |
Snow White | Forest Green | Phoenix Red | Black Pearl | Ocean Blue | IA Grand Prix |
---|---|---|---|---|---|
− | − | − | − | − | − | 社長総評 |
息の合った、最高のユニットだったな!そして三人の中には、君をしたう者もいたようだ。 昇格もしたのだし、これからもよろしく頼むよ! |
意外にも、ファン数は評価の対象となっていませんでした。攻略の上では重要視されてると思ったんですが。
【 総評 】
1周してみて、やっぱりゲームとしては面白いと思います。戦略性も高くなって、よりシミュレーションっぽくなりました。
グラフィックも向上してますし、声優陣も担当キャラを演じて長いので、キャラクターの表現力は上がっているのではないかと。
ただ、プレイヤー対戦が無くなったのと相まって、他のユニットとの凌ぎ合いという感覚が薄れてしまいました。
一応明確なライバルとして、竜宮小町とジュピターが用意されていますが、やはり普段からフェスやランキングで競い合う
相手こそライバルであり、曲を発売しない竜宮小町や、対戦出来ないジュピターでは、ライバルとしては物足りませんでした。
アイマス2でいえば、「シャドー〜」 というユニットが、フェスでの対戦機会も多いですし、これらのユニットとランキングでも
同じ条件で競い合ったり、IA大賞で争ったり出来れば、良かったかなぁと思います。あとは、魔王エンジェルも売上では
上位に来てるのですから、フェスで対戦出来たりすれば良かったですね。
収録曲数は十分だと思いますが、一部の曲は4年前に発表された曲ですし、やはり新鮮味が無い部分はあります。
そういう意味では、アイマス2のために用意された曲というのが少なすぎるのでは無いかと。PS3版では一部のDLC曲が
使えるようになってますが、新曲は全部DLCで買わせようという意図がみえみえなのは、ちょっと嫌な感じです。
キャラクターでは、響、貴音、真美が追加となりましたが、予想外に貴音がかなり気に入ってしまいました。
竜宮小町のメンバーの出番が減ったのは残念でしたが、相変わらずキャラクター性は高いので、掛け合いは面白いです。
総評としては、ありきたりながら無印より良くなった部分もありますし、悪くなった部分もありますが、久しぶりに4年前に
プロデュースしてた時の感覚を思い出せて嬉しいですし、自分はやっぱりアイマスが好きなんだなと再認識出来ました。
「THE iDOLM@STER 2」 の画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © 窪岡俊之 © NBGI