「デート・ア・ライブ DATE A LIVE」 原作:橘公司 |
第2話 「再接近遭遇」。脚本:白根秀樹、絵コンテ:岩畑剛一 / 釘宮洋、演出:安藤貴史、作画監督:草間英興
「富士見書房40周年記念アニメ」 と銘打たれた、「デート・ア・ライブ」。原作は未読です。
士道が精霊を 「デレさせる」 ための訓練としてプレイしていた恋愛ゲーム、 「恋してマイ・リトル・シドー」。
ヒロインの一人がなぜか宇宙服を着て木星に旅立つ前だったり、キスしようとしてるのが宇宙服で頭突きしてるだけに見えたり、
エピソードタイトルが 「超時空要塞マクロス」 ネタだったり、高速で流れたスタッフロールにクレジットされた制作スタッフが、全員
今回出て来た “フラクシナス” のメンバーだったり、士道が徹夜でCGモードをコンプするほどドハマリしてる (?) 様子だったり。
そんな突っ込みどころが満載なアバンを経て、オープニングに入ります。
『精霊 ―― 異世界より現れ出づる、謎の少女。その無垢なる力に、武力で抗うか、愛を以って語りかけるのか』
『今、人類の選択が試される』
ナレーションは三石琴乃さん。オープニングテーマは、折紙、四糸乃、珠恵、真那を演じる声優さんのユニット 「sweet ARMS」
が歌う 「デート・ア・ライブ」。イントロから結構壮大な感じで、予想外にクールな曲だったのは個人的に良かったです。
映像にはまだ未登場の精霊も出てきてますが、これを見ると十香と狂三が戦ってる場面があるので、同じ精霊でも “仲間” って
わけでは無いのかな、と。それともこの先、士道との 「デート」 を賭けて、戦っていくようなストーリーになったりするんでしょうか。
一応前回の説明で、「ラタトスク」 の目的 (精霊をデレさせる) はわかりましたが、今回はその方法が判明しました。
それは、士道を主人公に見立てた恋愛シミュレーションゲームを、現実の中で行うことだったようです。
そして、出現する 「選択肢」 を選んでいく “プレイヤー” となるのが、「ラタトスク」 の空中艦 <フラクシナス> の精鋭達。
結婚5回、離婚も5回、まさに恋愛マスター、バッドマリッジ <早すぎた倦怠期> 川越!
夜の女性に絶大なる人気を誇る、シャチョサン <社長> 幹本!
恋のライバルに次々と不幸が!午前二時の女、ネイルノッカー <藁人形> 椎崎!
100人の嫁を持つ男、ディメンション・ブレイカー <次元を超える者> 中津川!
愛の深さゆえ、法律で愛する人に近づけなくなった女、ディープラブ <保護観察処分> 箕輪!
琴里の紹介と二つ名を聞いても、絶望感しか襲ってこないという、頼もしき精鋭達 (笑)。特に、女性二人にお任せしたら、
ヤンデレルート一直線な気がします。でも狂三とかは見た目ヤンデレっぽいから、この二人の選択が明暗をわけたり…とか?
男性陣は、確かにハーレム作りには頼れる人材かもしれませんが、「次元を超える者」 って、“2次元の嫁” が100人ってこと
ですよねぇ。「バッドマリッジ」 は結婚失敗ってことだし、「シャチョサン」 は結局金目当てだし……ってあれ?やっぱダメじゃん。
ただ、この時琴里が 『士道なら1回くらい死んでもすぐにニューゲーム出来るから』 とか言ってましたけど、これは単なる気休め
として言っただけで、特に他意は無いんですよねぇ…。何かちょっと気になる台詞だったんで。
そして予想通りに役立たずな精鋭達の選択は、悉くプリンセスの機嫌を損ね、ほぼ士道が独力で危機を突破していきます。
『俺はお前を否定しない』 という決め台詞によって、「ズキューン」 という効果音と共に、ハートを撃ち抜かれたプリンセスは、
いともあっさり陥落します。もっと時間をかけて攻略して行くのかと思いきや、珠恵や折紙と変わりませんでしたね (笑)。
デレたプリンセスの、『ばーか、ばーか』 や 『うん、大事。情報、ちょー大事』 などの台詞が可愛すぎます。
しかし、ASTによる攻撃が降り注ぐ中で、プリンセスのバリアに守られての 「お話タイム」 は、かなりシュールな光景でした。
士道に 「十香」 と名づけてもらうまで、名前すら持たなかったプリンセスですが、「精霊」 がどういう存在なのかは、当の本人
にもわからないらしく、『急にそこに芽生えた』 、 『記憶は歪で曖昧』 と言ってます。それでもし、異世界から現世界に顕現して
いるのも、彼女たちの意志では無いんだとしたら、そこに第三者の意志が介入している可能性もあるんでしょうか。
意図的に 「精霊」 を顕現させ、「空間震」 を発生させている存在が居るとか。
しかし、士道と 「デート」 するために再び現れた十香は、 「空間震」 を発生させていなかったようですが、これは 「精霊」 が
“デレている” 状態だと、「空間震」 が発生しないということなのか、この辺りも謎です。
エンディングテーマは、四糸乃役の野水いおりさんのソロで 「SAVE THE WORLD」。曲は個人的には、可もなく不可もなし。
オープニングに比べて、あまり絵に動きがありませんけど、これで完成版なんでしょうかね。それとも、毎回背景に登場する
キャラクターが変わったりするのかな。
―― 第二話 「再接近遭遇」 (了)
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