ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第五話 「山踏ミ・世界ノ果テ」
アニメノチカラプロジェクトのオリジナルアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第5話、 「山踏ミ・世界ノ果テ」です。
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今回はタケミカヅチを使って、実戦を想定した訓練が行なわれてます。5話にして初めて軍隊らしい所を見せてくれました。でも、現在修理中のタケミカヅチは当然動かないので、あくまでもタケミカヅチを操縦し、主砲で敵を撃破した「体」での訓練です。このシーンを見ると、カナタが装填手でリオが通信手という配置に落ち着いたのかなと。
クラウスによって届けられた私信の中にはカナタの母親からの手紙がありましたので、やはりカナタの母親は普通に生きてるみたいですね。逆に誰からも手紙が届かず、少し寂しそうに見えたクレハの方は、家族が居ない可能性が高そうです。
ノエルに手紙を出した 「教授」 というのが誰かは分かりませんが、わざわざ話題に挙げたということは、今後何らかの形で関わって来るのかもしれません。そしてリオが 『捨ててくれ』 と言った手紙の主は、フィリシアとの会話によく出て来るリオの父親でしょうか。リオの父親への態度は、3話の回想に登場したリオの母親が病床に伏した時、父親の姿が無かったようなので、その辺りが関わっているのでしょうか。
しかし、クレハはリオを慕っていたので“お姉さま”好きかと思ったら、実は親父好き?それとも純粋にクラウス少佐に対する憧れの気持ちでしょうか。そのクラウスへの 「土産」 と言うのはワインっぽいですが、前回ノエルとナオミの会話に出て来た、出荷しているものというのがこれっぽいのかなと。しかも 「今年の」 って事は毎年渡してるみたいですけど、確かに兵隊らしくはないですね。
これをクラウスに渡す事にどんな意味が有るのかわかりませんが、そもそも「英雄」 と呼ばれるほどの少佐が、わざわざ “お荷物部隊” のために辺境まで物資を輸送しに来てるのも何か理由がありそうなので、クラウスにはまだ謎がありそうです。
クラウスによって届けられた司令部からの通達というのは、「ノクター型監視装置」 とやらの定期チェックで、それを 「遠足」 と称して、新米兵士の訓練を兼ねた小隊の伝統行事にしているようです。しかしノーマンズランドとの境界に、旧時代の監視装置が設置されていたということは、今は人の居ない土地にもかつては国があったということを意味するんでしょう。
フィリシアが過去の歴史の舞台として 「世界ノ果テ」 を見せたのも、かつてこの地がノーマンズランドになってしまうような出来事が起こったということを伝えたかったんでしょうけど、おそらくそれが 「イデア」 と呼ばれる旧時代の超科学文明が滅びた原因であり、「炎の乙女」 の伝承にも絡んで来るんだろうと思います。
しかし極限状態に置かれて、カナタとノエルはブラックな部分が滲み出ていますが、普段とあまり変わらないクレハは最年少なのに精神的に一番タフなのかもしれません。そして、普段は寝てるか機械いじりをしてるかの印象しかないノエルですが、「せっかくだから」と水かけっこにも進んで参加してるあたり、前回からの流れでカナタ達と打ち解けて来ている様子が見て取れます。
このシーンで一番好きなのは、ノエルの『クレハ分かってない。フィリシアはそこがいい』というセリフです。「そこ」 って、フィリシアの「真っ黒」なとこがいいって事かノエル。
そして訓練を終えた記念に書いたサインは、「彼方」と「梨旺」が漢字(イデア文字)で、「Kureha (暮羽)」 と 「Noël (乃絵留)」 はアルファベ(フランス語のアルファベット)でした。相変わらず文字の使い方の違いに疑問は残りますが、最後はみんなで温泉に入って視聴者サービス。最近TVアニメでこういうシーン見ると、湯気が多すぎて何も見えない事が多いですが、個人的にはタオルを巻いていても見えてる方が良いと思います。
今回は、年少組3人のそれぞれの性格が出てて面白かったですし、この3人のやり取りは可愛いので見てて楽しいですね。
―― ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第五話 「山踏ミ・世界ノ果テ」 (了)
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