咲-Saki- 第93局 「歓迎」 



今回も前回から引き続き、小瀬川白望の回想によって語られる、宮守女子麻雀部の結成秘話です。
トシさんが連れてきた姉帯豊音と、シロが連れてきたエイスリン・ウィッシュアートを、「熱烈歓迎わんだーらんど」 なお話。




トシさんが 『あの子の故郷』 なんて言い方をしてたので、てっきり岩手県外からスカウトして来たと思われた豊音ですが、
宮守村 (現在は遠野市と合併) とは別の村に居ただけで、やはり岩手県の出身だそうで。


豊音は、テレビで試合を見たりして麻雀を覚えたそうなので、姫様や和を "さん" 付けで呼んでるのは、おそらく姫様が
活躍した去年のインハイや、和が個人戦で優勝した全中を見て、「テレビで見た人」 的にアイドル視してるのではないかと。


ただ、それなら当然天江衣のことは知ってそうなんですが、会場ですれ違った時は全く気づく様子も無かった (?) ですね。
これは、衣がちんまくて目に入らなかっただけなのか、何らかの理由で衣には興味が無いとかなのか。



豊音は、"追っかけ" と "裸単騎" という全く別の2つの特性を持っているのかと思いましたが、前回の 「友引」 に続いて、
今回トシさんが 「赤口」 という言葉を使ったということは、豊音は 「六曜」 に纏わる特性を持っており、その一部として
「友引」 や 「赤口」 と名づけられた能力がある…ということになるんでしょうか。


もしも豊音の特性が 「六曜」 だとすると、 「友引」 、 「赤口」 以外にも、 「先負」 、 「先勝」 、 「大安」 、「仏滅」 があると
考えられるわけですが、"追っかけ" も 「六曜」 の一部だとすると、 「先負」 (先んずれば即ち負ける) あたりが言葉的に
当て嵌まりそうな気がします。


「赤口」 の "赤" からは、 辺りの赤い牌が集まるという、松実宥と似たような性質が思いつきますし、
「先勝」 なんかは 「先制リーチをかければ絶対に和了れる」 などの、"追っかけ" とは真逆の性質が想像出来ますけど、
「大安」 や 「仏滅」 を言葉から予想するのはなかなか難しそうです。



   


豊音の和了りは、最後の一局だけ描かれてますが、とりあえずインハイでも見せている "追っかけ" や "裸単騎" では
ありませんし、「先負」 、 「先勝」 、「赤口」 という感じにも見えないので、あるとすれば 「大安」 か 「仏滅」 になるんでしょうか。


まぁそれ以前に、豊音の特性が本当に 「六曜」 と関係あるのかさえ、まだわからないんですけどね。


ただ、少なくともこの時点で塞が 「見つめた相手の手を塞ぐ」 ことは出来ないんじゃないかとは予想出来ます。この場面で
豊音をマークしないということは無いでしょうし、ハッちゃんの手を塞げて、豊音の手を塞げないということも多分無いでしょう。
それにもし塞いでたら、副将戦の時のようにもっと憔悴しきっていると思いますし。



エイスリンは、入部前はどうやら麻雀が出来なかったらしいので、インハイ開催中の現在でも麻雀を覚えてからまだ半年位
ということになるんでしょう。地区大会はそれからさらに1ヶ月くらいは前ということで、つまりほとんど "初心者" にも関わらず、
地区大会の和了率全国1位を取ってしまうような、"特殊" な力を持っていた ―― "特殊な初心者" 。


これが、部長が四校合同合宿でまこに 「真打ち」 マホの打ち筋を見せる特訓をしたことに繋がるのかな、と。


次鋒戦時点では、まさかエイスリンが初心者だとは思わなかったので、合宿での特訓の成果は準決勝あたりで見られるの
かと思ったんですが、実は既に特訓の成果は出ていたんですね。



―― 第93局 「歓迎」 (了)




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