扉絵は第73局のカラーと同じで、姫様&霞の巨乳巫女コンビ。誌面が狭く感じるほど乳密度が高いです(笑)。
今回は中堅戦が終了し、副将戦の選手達が登場。衆目はあるいは原村和に、あるいは薄墨初美へと注がれます。
試合終了後も席を立たず、ステージに残って戦いの余韻に浸る中堅戦メンバーの4人。
部長が一回戦をどんな気持ちで戦ったかわかりませんが、この二回戦の方がより夢だった 「全国」 のステージに立った
実感を得られた試合だったようです。すこやんが上がることをためらった、『全国から勝ち上がった一部の子たちだけ』 が
上がることを許された神聖なステージ。…と言っても、こーこちゃんは上がっちゃいましたけどね(笑)。
結果的に見ても、一回戦は県予選決勝より歯応えの感じられない相手だったようですし、その県予選にしても中堅戦は
国広くん以外カモ同然だったでしょうから、大会などで部長が本調子に戻っても 『思うようにいかない』 試合というのは、
初めてに近い経験だったのかもしれません。待った甲斐があって、試合終盤は思うように打てたようですけど。
以前和に対して 『悪い待ちにして負けることがあったら理論派にもなれるけど、いつも勝っちゃうのよね』 と言ってた部長
ですから、悪待ちをするような大きな試合で負けたことはほとんど無いんだと思います。しかし今考えると、この台詞は
今回負けて部長が理論派に転向するって伏線……では無いでしょうね。悪待ちが負けた直接の原因では無いですし。
そして副将戦の選手として、まずは胸でしゃべる(笑)清澄の原村和が登場。実況で 『その力は高校でも通用するのか』
と言われてますが、これって県予選決勝の入場の時も言われてましたよねぇ。つまり龍門渕透華を倒したくらいでは、
まだまだ実力を認めてもらえないってことなのか、それとも和の全中優勝はフロックだと思われてるってことでしょうか。
そういえば県予選開始前には、和の牌譜を見た純が 『ミスの多いデジタル打ちで正直下手だと思った』 と言ってましたし、
中学時代は試合でエトペンを抱いてなかった筈なので、のどっちへの羽化が完全でない状態で打っていた可能性があります。
それなら実力に疑問を持たれるのも致し方ない部分がありそうですが、逆を言えば完全でなくても優勝してしまうだけの
ポテンシャルを秘めてるとも考えられます。まぁインターミドルに出場した、現1年生のレベルが低かったという可能性も
考えられますけど…。
今のところ清澄が対戦して来たチームの中に、全中に出場してたと思われる1年生は居ませんでしたし、強かったと言える
1年生もモモくらいしか思い当たりません。シード校に居る1年では、臨海のハオとネリーは全中には出てないでしょうし、
やっぱり白糸台の大星淡あたりと対戦して勝ってないと、和の実力を今より認めてもらえなさそうな気がします。
それに、現在のところ末原先輩も宮守の顧問・熊倉トシさんも、和のことはあまり警戒していない感じのようですね。
記者達にも、ちゃちゃのんと同列のアイドル雀士として扱われてるようです。逆に豊音は、和のことをかなり気に入ってる
みたいですけど、豊音が 『さん』 付けで呼ぶ基準は何なんだろう。
もしかしたら先鋒戦でタコスが入場する時に、『清澄は原村だけでいい』 と言った記者が、ここで再登場して和に
インタビューでもするかと思いましたが、さすがに出て来ませんでした。
おねーちゃんに続いて登場する姫松の愛宕絹恵に関しては、ほとんど情報なし。わかったのは、かなりいいキック力を
持ってるということだけでした(笑)。そして宮守女子には見当たらなかった、メガネ(モノクル)キャラと判明した臼沢塞。
一応トシさんにはハッちゃんと相性が良さそうなことを言われてますが、そう簡単に行く相手なのかどうか。
そのハッちゃんは、末原先輩も姫様以上に警戒しています。ブレのある姫様に対して、『薄墨初美はブレなく強い』 。
ただこれは、末原先輩でさえ姫様の得体の知れない強さが分析しきれていないから、というのもありそうです。
逆にトシさんには、姫様やハッちゃんなど永水女子の強さの根源が何かが、理解出来ているように見えます。
トシさんの言葉から考えると、姫様が巫女であることと、覚醒するのに眠りが必要であることの因果関係が見えて来た
気はします。とりあえず姫様はシャーマン(憑り代)としての巫女であり、その身に 「何か」 を降ろす霊媒となる為に、
眠る(トランス状態に入る)必要があるんだろうと、一応は解釈してみました。
何を 「降ろす」 のかはわかりませんが、巫女である以上はやはり 「神」 の類になるんでしょうか。「九面」 というのが、
末原先輩の言う複数のスタイルだとすれば、姫様が 「降ろすモノ」 は全部で九つ。しかも弱いモノを降ろしても、三倍満で
和了るような常識外れのモノだということになりそうです。よくこんな怪物よりもタコスをマークさせましたねぇ、末原先輩。
アニメでは九蓮の九面待ち、先鋒戦では清一の三倍満、その前にお目覚めの状態でも染め手を作ってたみたいですが、
降ろすモノに関係無く手が染まる特性があるのか、これは単なる偶然か。複数のスタイルで打つってことは、色んな人の
打ち方を (低確率で) 模倣出来るマホを、強力にしたようなイメージで捉えていいのかなぁ…?ちょっと違うか。
何も降ろしていない状態では 『小蒔ちゃんはフツウの頑張り屋さん』 でしかないとすれば、同じ 「牌に愛された子」 である
衣も、去年は 『まるで素人の打ち方だった』 と言われてましたし、藤田プロ風に言えば二人は 『(麻雀を) 打たされてる』
という部分で共通するのかもしれません。
ただ、衣の場合は去年のインターハイでも姫様や宮永照を抑えて 「最多獲得点数記録」 を作ってますし、満月でなくても
池田を絶望の淵に追い込むくらいの芸当は出来たわけですから、眠っていないと強さを発揮できない上に何を降ろせるか
(多分)わからない姫様よりも、安定した強さを発揮出来るという点では、ハッちゃんに近いのかなと。
永水の勝ちパターンからすると、空を飛んできたハッちゃんがここで大きく稼ぐでしょうし、そうなりそうな気がします。
デジタルの申し子である和の方は、大物手を連発するタイプでは無いので、モモのステルスをデジタルとして知覚した
ように、ハッちゃんをデジタルの範疇に取り込んで抑え込むことが出来るかが、勝負の分かれ目となるでしょうか。
さぁ、インターミドルチャンピオン・原村和のインターハイデビュー戦、開幕 ――!!
…とか書いて、次回まだ始まってなかったら恥ずかしいなぁ(笑)。
―― 第81局 「注目」 (了)
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