「蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA-」 原作:Ark Performance
監督:岸誠二 |
「ヤングキングアワーズ」 にて連載中の海洋SF戦記、「蒼き鋼のアルペジオ」。原作は7巻まで既読です。
第1話 「航路を持つ者」。脚本: 上江洲誠、絵コンテ・演出:柿本広大、CGディレクター:今義和
序盤は原作から大きく変更されてますね。群像とイオナの出会いのシーンも、全く別物になってます。
原作では、運び屋みたいな仕事をしてる場面から始まったので、最初は正直よくわからない状態でしたが、冒頭に群像が
イオナに乗り込むまでを入れたことで、物語にスムーズに入り込めるようになったんじゃないかな、と。
出来れば大戦艦ヒュウガ戦を見てみたかった気もしますけど、そこまでやってるほどの時間的余裕は無いのかな。
主人公の千早群像も、原作ではスカした感じの登場の仕方をしてましたが、アニメでは卑屈な学生時代が描かれたことで、
だいぶ違った印象を受けるようになりました。それに、イオナに目的を聞かれた時に群像の過去らしき映像がフラッシュバック
してましたけど、誰かが浴室で自殺してる映像とか、かなりショッキングなのも入ってました。
あれって群像の母親なんでしょうか。○○が死んだのは、「第4施設事件」 と言われてますし…。
ナガラとの戦闘は一応原作通りでしたけど、デコイとか通常魚雷とかすっ飛ばして、開幕から侵蝕魚雷発射してますし、
状況に合わせた駆け引きなどが結構簡略化されてる感じかな。まぁ、今回の戦闘は特に重要でもないので、タカオ戦から
もっと細かくやるのかもしれませんが。
イオナ (メンタルモデル) が船にアクセスする時、原作では顔に紋章みたいなのが現れるだけでしたが、アニメでは周囲に
光の輪みたいなのが浮かぶ演出になったのは良いと思います。「機動戦艦ナデシコ」 のルリルリみたいで。それと、イオナは
原作では変なTシャツとショートパンツを着てましたが、専用のセーラー服を用意したのも良い変更だと思います。
「霧の艦隊」 とか 「メンタルモデル」 についてはほとんど説明ありませんけど、これは原作でもそうなので問題ないかと。
「霧」 の船ではマヤの出番がかなり前倒しされてますが、自分はメンタルモデルではマヤが一番好きなので、良かったです。
オープニングではイ400、イ402や、大戦艦ヒュウガまで登場してるので、単行本7巻くらいまでは進めるのかもしれません。
3DCGについては、艦隊は重厚感も出てますし、かっこよく出来てます。そんなに激しい動きをする物でもないので、動きも
問題ないと思います。人物は多少不自然さはあっても一応普通に見れますが、手書きの方がいいだろうなとも思います。
CGの方が見栄えや表現力が上がるならともかく、そうでないなら手書きで描いた方がいいんじゃないかな、と。
現状では、残念ながらCGの方が上だという印象は受けませんでした。特に、群像は体格が少し貧弱になってるので、
頭が大きく見える気がします。まぁ、学生時代から描いてるのもあって、原作より少し幼く見えるのもありますけど。
オープニング (今回はエンディングに流れましたが) は、ナノ feat. MY FIRST STORYで 「SAVIOR OF SONG」 。
例によって歌ってる人のことは全然知らないんですけど、曲はカッコいいですし、声も中性的で良いです。
全体的に見れば、十分期待を持てそうな初回だったと思います。
―― #01 「航路を持つ者」 (了)
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