「蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA-」 原作:Ark Performance
監督:岸誠二 |
「ヤングキングアワーズ」 にて連載中の海洋SF戦記、「蒼き鋼のアルペジオ」。原作は7巻まで既読です。
第2話 「嵐の中へ」。脚本: 森田繁、絵コンテ・演出:平井義通、CGディレクター:植高正典
とりあえず、タカオのテリトリーを迂回することについて進言したのは、原作では副長の僧でしたが、アニメではソナーの静に
意見具申させてますね。これは意図がよくわからない変更だなぁ。それだけではなく、基本的に僧の意見を取り入れて戦闘を
回避するプランだったものが、積極的にタカオを撃沈するプランに変えられてます。
これはその分、イ401が寄港予定の横須賀が被害を受ける可能性を考えて、という理由も追加されてました。
ただ、プランCといいつつどうやってタカオを沈めるかがノープランのまま浮上だけさせるってのは、ちょっと御粗末っぽいかも。
タカオに補足される前に攻撃すると言ったって、どうやって侵蝕魚雷を中てるのかが一番の問題なんですし。
その時、さらっと霧の艦隊の最上位命令 「アドミラリティ・コード」 なんて言ってましたけど、陸地への直接攻撃禁止とか原作
でも出てない情報をここで出してました。というか、「アドミラリティ・コード」 の内容自体、誰も知らないのかと思ってましたが、
基本的な行動原則みたいなものは存在してて、「霧」 の艦娘たちはそれを遵守してるってことですか。
戦闘時の戦況分析とか、分析結果を取り入れた上での作戦立案とか、こまい所が微細に変わってたり省かれてたりする
ので、ちょっと疑問に感じる部分もありますが、これは時間的なものとか見映えの問題で仕方ないのかなと。
ただ、原作は超兵器をバカスカ撃ち合うだけの内容でも無いので、群像の戦術とか相手との駆け引きとか、その辺りは上手く
消化した上で映像化してくれると良いと思います。
ただ、タカオがバカ正直に艦首をイ401に向けてたことで、群像が超重力砲による砲撃を察知出来から良いようなものの、
イオナがタカオにずっと見られてることを感じてたなんて台詞を加えるなら、一応報告くらいさせとけよ…とは思いました。
曖昧な感覚みたいなものを実装してるとか、少しイオナを人間っぽく扱いすぎかな。
そういえば、いおりの所に 「イオナ弐号」 が派遣されてませんけど、アニメでは出て来ないんですかね、あれ。
「概念伝達」 に専用の空間が用意されるようになったのは、アニメーションならではの演出で良いかと思います。
それでまさかコンゴウが 「艦これ」 の金剛みたいに、ティータイムを大事にするようになるとは思いませんでしたが (笑)。
タカオのメンタルモデルは可愛かったですけど、やっぱり表情の変化とかに若干の違和感が残る場面があるかなぁ。
船の方は変わらずかっこいいですね。超重力砲やクライン・フィールドのエフェクトも良い感じです。
エンディングは、イオナ、タカオ、ハルナの声優さんのユニット 「Trident」 で、「ブルー・フィールド」。
3Dならではって感じの映像で特にマヤが可愛かったですし、曲も良かったと思います。
―― #02 「嵐の中へ」 (了)
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