デート・ア・ライブ 第十一話 「カウントダウン」


「デート・ア・ライブ DATE A LIVE」


原作:橘公司
原作イラスト:つなこ
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:白根秀樹
キャラクターデザイン・総作画監督:石野聡
メカデザイン:明貴美加
アニメーション制作:AIC PLUS+


第11話 「カウントダウン」。脚本:白根秀樹、絵コンテ:岩畑剛一、演出:安藤貴史、作画監督:森島範子/福島豊明




「富士見書房40周年記念アニメ」 と銘打たれた、「デート・ア・ライブ」。原作は未読です。


今回はアバンから重い空気が流れてます。琴里の告白と折紙の過去を聞いて、思い悩む士道。そして折紙の回想シーン。
ロリ折紙の純真無垢な瞳が、深い悲しみを誘います。一体どうして……こんな変態に育ってしまったのかと (そこじゃない)。


『精霊の妹が居る。ASTの友が居る。そして士道が、ここに居る』


元ネタを知らないと、普通にカッコよさげなナレーションに聞こえそうですね。自分もAST〜の所まではそう思ってました。
でも、最後まで聞いた時に心の中で突っ込みました。 ウルトラマンタロウかよっ!



琴里とのデートの場所は、「オーシャンパーク」 に決定。つまり、6話での温泉回に続き、ラス前に来て水着回のようです。


士道はデートの 「事前訓練」 として水着売り場にやって来ましたが、士道の後ろでなぜか水着の匂いを嗅いでいる十香が
妙に笑えました。そして、そこに現れた折紙でしたが、十香や四糸乃を見ても敵意を剥き出しにすることもなく、軽く冗談を
言ったり、十香達に頭を下げるなどの心境の変化を見せてます。


これは、やはり両親の仇である “炎の精霊” が見つかったから、他の精霊への敵意は薄れたということでしょうか。
ただ、本来なら可愛い筈の 「お願い♥」 ポーズで、精神的ダメージを与える辺りはさすが折紙さんとしか言いようがありません。


この後始まった十香と折紙の水着勝負では、子安さ……もとい、神無月のノリノリな実況がいい味出してます。



左:十香。胸元の開いた純白のワンピース。


『おぉ、こおぉれはすばらしいぃ!シンプルなデザインだからこそ、十香の無垢な美しさが際立つ、刺激的なチョイスだあぁっ!』


実況の 「こおぉれは」 の言い方がまず笑えましたが、確かにシンプルなデザイン。でも、胸元が大きく開いているところが、
十香の武器を最大限に活用していると言うか、上目使いに士道の反応を確認するところが、見た目とのギャップを生んでます。


右:折紙。黒のトライアングルビキニ。


『何という破壊力うぅ!暗色ゆえに白い肌が映え、水着に合わせて髪も括ってあるからうなじのラインも丸見えだあぁっ!』


こちらもシンプルかつ大胆。スタイル抜群の十香相手に、露出の高い水着で勝負するあたりは、強気な性格の折紙らしいかと。
あとは無表情さえ何とかなればですけど、ここでは珍しく 「にやり」 と笑ってます。髪を上げてるのはなかなかいいですね。



左:十香。紫の星柄ホルタービキニ。


『キタアアアアァッ!健康的なプロポーションとおおぉっ、微妙な恥じらいが男心をくすぐりまくるううぅっ!』


やはり胸元の開いた水着で谷間を強調してますが、ビキニの方が似合います。髪色と合わせたのはいいですが、もう少し柄に
凝った水着を着せてくれてもいい気が。実際、デザイン的に一番凝った水着を着てたのは、亜衣麻衣美衣の三人だったような。


右:折紙。服の下に着込んだ水着をチラ見せ。


『なんとなんと!見せるのではなく、隠すことで興奮度ググーンとアップ!これぞ、チラリズム。発想の勝利だあぁぁ!』


十香がストレートに攻めて来るのに対して、変化球を投げてくる折紙。さすがに自分の股間に士道の手を誘導してる時は、
いつもの変態行動 (笑) かと思いましたが、スカートをめくらせて魅せるという発想の勝利。水着自体はこれもシンプルな白。



しかし、二人だけの勝負かと思ったら、ちゃんと勝負に参加していた四糸乃。


黒い紐をフロントで結ぶタイプの水着とは、四糸乃にしては大胆なチョイスですが、まるでよしのんが脱がしてるように見えます。
かくして、水着勝負に勝利したのは、十香でも折紙でもなく、着替えの途中で士道を呼ぶという超大技を使った四糸乃でした。


まぁ、「どちらが士道をドキドキさせられるか」 の勝負だったから、そういう意味では間違っちゃいないとも言えますけど、
実際に四糸乃がデートに着てきたのは、この水着ではなく無難にピンクのフリル付きワンピースでしたね。


でも、 『片手じゃ上手く着られません』 と言ってましたが、いつも四糸乃がどうやって服を着てるのか気になる所です。



今日のメインヒロインである琴里は、白のバンドゥビキニ。


「膨らみかけの胸」 がたまらない (笑)、琴里の水着。神無月なら絶対3番を選ぶと思ってました。ある意味鉄板ネタですし。
<ディープラブ> 箕輪に、『また温泉掘りに行かせますよ!』 と言われてるのが、フラクシナス内での彼の立場を表してます。


琴里とのデートは、士道が使命感から必要以上に構えてしまっているのもあって、なかなか楽しい雰囲気を作り出せない状況。
それに、「自分をデレさせるために行われているデート」 と知った上で琴里に “デレろ” というのは、難しい要求かと思います。


そういう意味では、十香や四糸乃を送り込んで、二人の間に発生する緊張感を和らげさせた令音の作戦は、理に適ってました。
まぁでも最後は、誰にも頼らずに自分自身で琴里と向き合おうとした辺りで、士道らしさが戻ってきたかなと。


しかし、琴里がイフリート化した時の映像に 「映ってた」 のが、恐らく琴里に “精霊の力” を与えた存在なんでしょうけど、
士道には映像からそれが 「見えた」 わけではなく、その時に実際に見ていた “記憶” から、それが 「何か」 であることを
覚えている…という感じなのかな。これの正体は、最終回で明かされるんでしょうか。



それと、琴里の 「リボン」 の色について、“白” の弱い琴里と “黒” の強い琴里とか、何か意味深なやり取りがありましたけど、
これは強い精神力で耐えていないと、意識が乗っ取られそうなくらいヤバい状態ってことを言ってるのか、それとも別の意味?


しかし、自分が自分で無くなってしまったら、今回が士道とデート出来る最後の機会になるかもしれないという恐怖からなのか、
薬物投与してまで士道とのデートをやり遂げたいという琴里の意志は、鬼気迫るものを感じます。


そして、ASTに配備された実験機、DW029倒滅兵装 「ホワイト・リコリス」。『一応理論値では精霊を倒せるレベルの装備』 と
言われてますけど、普段装備してる 「CRユニット」 は、精霊を倒せるレベルの装備ではないってことになるんでしょうか。


恐らく、次回は折紙がどんな無理をしてでもこれに乗って、琴里と戦うことになるんでしょうけど、琴里の再封印が最終回に
持ち越されたということは、次回に出番があるかないかはともかく、狂三は封印されないまま終わりそうですね。


とりあえず、琴里と折紙の因縁を 「決着」 させて、あとは伏線関係がどこまで回収されるか…というところなのかな、と。



―― 第十一話 「カウントダウン」 (了)




画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © 2013 橘公司・つなこ / 富士見書房 / 「デート・ア・ライブ」 製作委員会



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