咲-Saki- 第88局 「解除」 



扉絵は愛宕姉妹+由子なのよー。ほとんど絶縁関係にある怪物姉妹とは対照的に、仲睦まじいお姉ちゃんと妹の光景。
現在副将戦で対戦中の妹・愛宕絹恵は、憧れのお姉ちゃんが稼いでくれた点棒を、必死に守り続けています。




「ダメすぎる」 清澄の原村和が、無警戒に鬼門牌を捨てることで、悪石の巫女・薄墨初美の攻撃を一人で塞ぎ続けてきた
宮守女子の臼沢塞ですが、和に対する苛立ちと2位との点差を縮めたいという思いから、遂に 「塞ぐ」 のをやめてしまいます。


塞は、『役満を警戒していない親 (和) の方が死に近い』 と思って塞ぐのをやめたようですが、部長から2回戦のアドバイスを
貰っていた和は、ハッちゃんの鳴きを見て、『ほんの少し』 四喜和の確率を考慮した末に、オリた方がベストと判断したようです。


和は、ハッちゃんの手が、部長が言った通りの四喜和だったことにも、『なかなかの偶然ですね』 と全く意に介していない
ようですし、まだまだその考え方に 『ブレ』 が出る様子はありません。ただ、最後の北家でハッちゃんが遂に 「ウラキモン」
を完成させてしまうようなので、それを見ても同じ反応でいられるか。


まぁそれでも、半荘2回で役満1回和了られたくらいなら、和で無くとも 「偶然」 で済ませられるレベルでしょうけど。



そしてやっぱりというか当然ですけど、鬼門に牌を晒すのに暗槓もアリですよね…。


でも、ハッちゃんが4枚目まで自力でツモれるなら、他家に頼らずとも鬼門を開くことは出来た筈なのに、この試合で暗槓が
1回しか出てないってことは、3枚目、4枚目の鬼門牌をツモってくる確率は、特に高くなったりはしてないのかなと。


それに、塞が塞ぐのをやめていた東二局2本場で、ハッちゃんが小四喜が確定した状態で聴牌していたにも関わらず、
残りの1枚をツモれずに和了れなかったということは、「ウラキモン」 はあくまでも が集まってくるだけで、和了り牌を
含むそれ以外の牌を引いてくる確率には、全く影響しないということになりそうです。



以前ハッちゃんが、『私が北家で和了れないなんて…ないない!そんなの……っ!!』 と言ってたので、塞が塞がなければ
北家で和了る確率はほぼ100%なのかと思ってたんですが、鬼門牌をツモる確率も、和了り牌を引く確率も高くなるわけでは
ないとすると、かなり他家頼みな部分が大きい上に、たとえ聴牌しても和了れないということも多そうです。


そう考えると、火力の高さは確かに驚異的ですが、『ブレなく強い』 と言われるほどの確実性は無いようにも思えますね。



副将戦開始前は、やはり和とハッちゃんの一騎打ちっぽくなるのかとも思いましたが、意外にも攻撃で目立ってるのは絹、
守りで目立ってるのは塞という経過になっています。まぁこれは、和とハッちゃんの対決は準決勝でも見られる (?) から、
二回戦はあえて姫松と宮守女子を活躍させて…というのもあるかもしれません。


ハッちゃんは北家以外では全く目立つところがありませんし、塞も北家でハッちゃんを抑える以外では、ほとんど動きを
見せてません。一応今回の東二局や前半のオーラスでもハッちゃんからロンしてますが、4位を狙い撃ちにして1位を放置
するというのは、作戦としてどうなのかという気はします。


まぁ、それだけこの面子ではハッちゃんが飛び抜けてるってことでしょうし、2位でも通過出来るからってのもあるのかな。



―― 第88局 「解除」 (了)




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