咲-Saki- 第82局 「選択」 



扉絵は 「岩手っ娘魂」 を持つ、宮守女子の中堅〜大将の三人組。豊音は帽子を脱ぐと、怪しさが少し薄れますね(笑)。
サブタイトルの 「選択」 とは何を選ぶのかと思ったら、逆でした。今の彼女に出来る選択は唯ひとつだけ―― ということ。




前回、見事なキック力を見せた愛宕絹恵。実は中学時代はサッカー部だったそうで、さすがにそのキック力で他人の
私物を蹴ってしまったことで、本人は反省しきり。前回のエトペンを見下ろす顔を見て、もっと性格がキツイ娘の印象を
受けましたが、そんなことも無さそうですね。


しかし和はエトペンを友達だという割に、今宮女子の二人組に引き裂かれたり、絹恵に蹴り上げられたりしても、意外と
あっさり許してるあたりは心が広いのか、こまいことを気にしない性格なのか。


そして、中堅戦で大きく点数を減らされてしまったことを謝る部長に対しても、『麻雀は強い人でも負けることがある競技』 と
全く気にしていない様子。しかしそんな和に対して、部長は一抹の不安を感じているようです。



『和――…期待しているわ…。その考えが、悪い方にブレないことを!』


部長が和に期待しているのは、『強い人でも負けることがある』 という考え方がブレないこと…?


その場合、「和が強くても負けることがある」 という方向に期待してる筈もないので、和の相手がどれだけ 『強い人』 でも
負けることはある(勝つことは出来る)…という考えがブレないよう期待してる…ってことになるんでしょうか。


そうだとすると、この場面での 『強い人』 とはやはりハッちゃんのことだと思いますし、部長の言う 『悪い方』 というのは、
和の考えが 「ハッちゃんには絶対に勝てない――」 という方にブレることを懸念してるってことになるのかなぁ…。
これはちょっと深読みし過ぎかもしれませんけど。



姫松の愛宕絹恵は今回も麻雀に関する情報は特になし。高校で麻雀部に入部するまでは、咲のように家族麻雀で
お姉ちゃんと打ったことくらいはあるのかもしれませんが、麻雀暦自体はそれほど長くなさそうな感じでしょうか。
メガネっ娘なのに体育会系の絹恵は、果たして末原先輩の期待に応えることが出来るのか。


宮守女子が1回戦で沖縄代表の真嘉比高校を退けたとは言われてましたが、この時去年の個人戦6位・銘苅を完封した
のが臼沢塞だったようです。銘苅は実績的に、去年姫様が完封したという九州赤山高校の藤原利仙よりは強そうな感じも
受けますし、塞は思ったよりもやりそうな雰囲気が見えて来ました。


しかし麻雀の完封勝利って、相手に一度も和了らせないって意味なんでしょうかね…?姫様の場合は、相手に和了らせる
余力も与えずに力技で圧倒しちゃいそうですけど、塞の場合は相手の良さを消したりするタイプなんでしょうか。



そして副将戦は、その塞の起家でスタート。


南家の原村和にとって、のどっちに羽化するためには、自宅でネット麻雀をしている時のような精神状態になることが
必要なので、たとえ舞台がインハイだろうと、和自身がどんな立場に置かれていようと、今の和の選択肢はひとつ。


『いつも通りのことを、いつも通りに…!!』


しかし、和はここで負けたら 『離ればなれになる』 と言ってますが、父親と交わした 『高校でも全国優勝したら清澄に残る』
という約束は、中学時代と同じ個人戦では無くて団体戦のことだったのかなぁ…?個人戦の方が、より和個人の実力が
見えやすいと思いますが、もしかして和は個人戦の県代表になってなかったりするんですかねぇ。


それとも県予選と同じで、インハイでも個人戦が描かれることは無い…ということなんでしょうか。



―― 第82局 「選択」 (了)




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