咲-Saki- 第83局 「加速」 



清澄のルーキー・原村和が、早くも "のどっち" へと羽化を遂げて、加速する副将戦。
そして迎えた東四局。北家に座するは、艮 (うしとら) の鬼門を開きし悪石の巫女。永水女子3年・薄墨初美――




和の覚醒に対する反応は三者三様。


絹恵 『けったいやなぁ…顔赤いし。風邪でもひいとるんやろか…』


姫松の愛宕絹恵は前回、和が覚醒し始めた場面で 『末原先輩が言うてたよりえらい早いやん!』 と言ってたので、
和が覚醒したことには気づいてると思ってたんですが、この反応を見ると気づいてないようにも見えますね…。
あれは覚醒に気づいた言葉では無かったのか、「覚醒」 と 「のぼせたような状態」 が結びついていないだけなのか。


お姉ちゃんに憧れて、サッカーから麻雀に転身したらしい絹ですが、特待生も入学するような名門校の麻雀部に入って、
わずか半年足らずで団体戦のメンバー入りするくらいですから、元々センスがあったということなんだと思います。
絹も主将と同じく、オカルト系の特殊能力は持って無さそうですが、打ち方の特徴はまだ見えて来ません。



しかし、末原先輩が "秋は" オーダー変更が自由と言ってますが、逆にインハイはオーダー変更が自由に出来ないという
ことなんでしょうか。それでもし照が先鋒のままなら、咲と照の対決は既に実現不可能だということにもなりかねませんが…。


でも、咲の方は決勝で照と戦う気満々でしたし、さすがにインハイのルールを調べてないということも無いでしょうから、
末原先輩の言葉はそういう意味では無いのかな…?


そういえば、末原先輩がスカート穿いてるのを初めて見ましたが、やっぱりスカートの下にもジャージは穿くんですね。



宮守女子の臼沢塞は、どうやらモノクル越しに相手を見ることで、特殊な気配などを感じ取ることが出来る(?)ようです。


東四局に入ったところでは 『眼鏡が曇った』 と言ってハッちゃんの覚醒に反応してますが、絹のメガネには変化が
無かったと思うので、やはり塞のモノクル自体が、何か特殊なモノになるんでしょうか。逆を言えば、メガネが無いと
何も感じ取れない凡人…ってことなのかもしれませんが。


その塞のモノクルにもハッちゃんの感覚にも、"のどっち" に羽化した和からは、何の気配も感じ取れていないようです。



『体温上昇…?何…?特に異常はない…か…』
初美 『攻める気配も何かしらの力も感じられないまま、ただ…和了られた…』


一応覚醒する瞬間までは、ハッちゃんに 「羽」 が見えたりと、和の変化をそれなりに捉えることが出来ていたようですが、
完全に "のどっち" に羽化してしまうと、気配が感じられなくなってしまうということなのか。


リアルな情報をデジタル化してしまう和が、アナログ(オカルト)の気配に特別な反応を見せないように、アナログ側からも
デジタル化された和の気配は感じることが出来ない、ってことになるのかな?県予選では、透華が "のどっち" の生の感触
を 『格別にジューシー』 だと言ってましたが、あれは同じデジタルの透華だからこそ味わうことが出来た感覚なんですかね。



そして東四局に入って、唐突に覚醒する永水の薄墨初美。東三局までは平穏に進行しているところを見ると、北家以外の
ハッちゃんは何の能力も持って無さそうです。ただ、北家の和了りだけで地区大会記録を大きく塗り変えたのだとすると、
半荘に2回しか無い上に、和了っても連荘出来ないので、それこそ毎回役満クラスの大物手で和了る…ということでしょう。


塞の言う 『悪石』 というのは、トカラ列島の悪石島のことだと思いますが、はるるの鬼界(喜界島?)といい、永水女子の
分家というのは、全員薩南諸島出身になるのかもしれませんね。だとすると、石戸霞は屋久島か口永良部島辺りかなぁ…
と勝手な予想をしますが、もしかしたら巴だけは離島出身じゃないのかもと思ってみたりします。



アニメの最終回で初めてハッちゃんを見た時、ペーポンした後に鳥居が現れて禍々しいモノが出て来るのが見えましたが、
あれはどうやら鳥居を 「鬼」 が出入りするための 「門」 (鬼門)に見立てているのかなと。そして卓の丑寅に北と東の牌を
晒すことで鬼門を開き、うつし世に鬼を招き入れる…といったところでしょうか。


神を降ろす霧島神境の姫と、鬼を招く悪石の巫女。幕引きに石戸を閉ざす巫女は、果たして何を見せるのか。



―― 第83局 「加速」 (了)




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