「デート・ア・ライブ DATE A LIVE」 原作:橘公司 |
第4話 「不機嫌な雨」。脚本:白根秀樹、絵コンテ:岩畑剛一、演出:元永慶太郎、作画監督:澤田譲治
「富士見書房40周年記念アニメ」 と銘打たれた、「デート・ア・ライブ」。原作は未読です。
アバンで登場したのは、フリルワンピースにウサギ耳のパーカーコートを着た大人しそうな幼女、精霊 <ハーミット>。
『痛くしないで下さい』 という台詞からは、いじめられっ子気質が感じられますが、見た目の華奢なイメージに反して、
太ももが意外とムチムチしてるなぁというのが第一印象です……って、他に何か無いんかい。
『雨は、見知らぬ世界からやって来て、涙の如く大地を濡らす。新たなめぐり逢いは、儚き必然か、仕組まれた偶然か』
『真実は ―― ひとつでは無い』
前回のナレーションが酷かったので (褒め言葉) どうなることかと思いましたが、今回は普通にカッコいいナレーションでした。
どうやら十香は 「アフターケア」 と称して、五河家で暮らす事になったようですが、ここで令音が十香の力が消失した理由を
さらっと解説してくれました。それによると、 『彼女は君との口付けによって、精霊としての力を封印された』 という事だそうで。
つまり 「ラタトスク」 の目的は、精霊をデレさせた所で終わりではなく、士道とキスさせるところまでだったということですか。
ただ、琴里たちもなぜ士道がそんな力を持っているかはわからないと言ってますし、どうして士道が生き返ったのかについての
説明もありませんでした。さらに、当の本人が自分が死んでいたという認識があるのかどうかも、現時点ではわかりません。
しかし琴里は今回、 「坊やだからさ」 とか赤い彗星な人の真似をしてましたけど、1話でも 「グフ」 と聞いて 『陸戦用だ』 とか
言ってましたし、何げにガンダムネタ多いですね。
琴里によるとハーミットは、「気性の大人しいタイプ」 と認識されているようですが、ASTはそんなことは全くお構いなしに殲滅
しようとしてます。いくら災害を出している精霊相手とはいえ、無抵抗の人型を一方的に攻撃する様は、見事な悪役っぷりです。
ハーミットは自分で (というか人形が) 「よしのん」 と名乗りましたけど、これってパペットの名前が 「よしのん」 って事なのか、
“本体” の愛称が 「よしのん」 なのか、ちょっとわからないですね。公式サイトで先に “本体” の名前が 「四糸乃」 だという事は
知ってしまっているだけに、原作未読組としては余計に混乱します。
それに、十香は士道に付けてもらうまで名前を持ってませんでしたし、四糸乃もこの時点では名前が無いんでしょうか。
四糸乃がパペットを使って話してる (?) のは、臆病な性格で自分の言葉で人と話すことが出来ないから、人形を使って代弁
させてるってことなのかな。でも、あの毒舌が四糸乃の本心だとは思えませんし、「弱い自分」 を隠すために、あえて強気な
口調で喋らせてるとか、そんなところではないのかなと。
今回四糸乃が “天使” の 「ザドキエル」 を召喚してましたが、十香の 「サンダルフォン」 など、どちらもユダヤ教の “大天使”
に数えられる天使の名前が充てられているようです。この “天使” というのは、 「Fate」 シリーズに登場する、サーヴァントの
“宝具” みたいなもの …… という捉え方でいいんですかね。
しかし、四糸乃と士道は偶然とはいえキスしてたように見えましたけど、あれで四糸乃の力が封印されてないということは、
琴里が言ったように好感度を上げてからキスしないと、士道の封印の効力は発揮しないということになるんでしょう。
―― 第四話 「不機嫌な雨」 (了)
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