自分の中に潜む “ダークネス” に不安を感じるヤミ。そんな彼女の力に 【収録話】
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脚本:長谷見沙貴氏、漫画:矢吹健太朗氏の学園ラブコメディ 「ToLOVEる-とらぶる- ダークネス」 の第7巻です。
「ジャンプスクエア」 H24年12月号〜H25年3月号、「ジャンプSQ.19」 H24年Vol.04、H25年Vol.05掲載分収録。
2013年4月4日発売。
▼ 第25話 : 「New move〜似たものどうし?〜」
さりげなく唯の家族が通行人として登場してますが、遊と唯ママの奇異の視線に晒されているマスター・ネメシスは、夏祭り
以来浴衣 (をアレンジした服) で過ごしているようで、そりゃあ外国人っぽい幼女の美人さんが、浴衣で団子を食べてれば、
かなり人目を惹くのは間違いないでしょう。ただし、ネメシスの出番は7巻ではここだけでした。
25話は、メアと美柑の第一種接近遭遇とでもいうのか、ヤミの力になるために、「ヤミの妹」 であるメアのことをもっと知りたい
と思っていた美柑が、メアを夕飯に招待する話です。
でも、基本的に美柑は誰とでも仲良くなれる性格だと思うので、美柑が 『仲良くなれそうにない』 と言っちゃう相手というのは、
結構珍しいと思います。まぁ、それだけメアは本心が見えにくい相手ってことでしょうか。
メアも本質的には素直な性格だと思うんですけど、純粋さゆえに悪意を持たずに人を傷つけてしまえるような危うさとか、欲望に
忠実で歯止めをきかせることを知らない所とかが、美柑から見れば行動を理解しにくい相手になるのかなと。一応モモなんかも、
美柑の苦手なタイプなんでしょうけど、モモの場合すべて計算の上での行動なので、その点では理解しやすいかもしれません。
“トランス・ダークネス” というのはまだよくわかりませんが、メアがトランスして野菜を斬ってた時、『変なスイッチが入った』 と
言って、ダークサイドに落ちたみたいになってましたけど、あれが “ダークネス” と何か関係があったりするんでしょうか。
メアの “心” を変えていく役目は、やっぱり姉のヤミと親友のナナの役目だと思ってましたけど、意外に美柑もメアの友達に
なる可能性がありそうですね。同じ 「妹」 視点で、メアに姉妹 (兄妹) との付き合い方を教えていくとか。
▼ 第26話
久しぶりに春菜が恋愛絡みで登場しました。ダークネスだと、リトの本命が春菜だということを忘れかけてしまうので (笑)、
「ハーレム計画」 を遂行する上で、一番重要な人物が春菜だということを思い出すためにも、いいタイミングだったかと。
考えてみれば、リトをハーレム計画に乗り気にさせるためには、春菜を陥落させるのが一番の近道になる筈なので、今まで
モモが春菜に接触して来なかったが、不思議なくらいです。まぁ春菜の性格から言って、簡単にモモの提案を受け入れるとは
思えませんでしたけど、意外に 「常識」 が邪魔してるだけで、それほど強い抵抗感は無さそうなのかも…?
一応、『好きな人は…みんな一人占めしたくなっちゃうと思う』 とは言ってますし、それが春菜の本心なのは間違いないと
思いますけど、それでもリトに 『一度にたくさんの女の子と結婚して、大事にする事…できる…?』 と聞いたのは、リトの
返答次第では 「宇宙の常識」 に合わせてもいいと思ってるのかもしれないな、と。
ただそれは、「リトが好き」 という同じ気持ちを共有して来た、ララという親友と一緒だったら…という前提のことだと思うので、
モモが考えてるように、唯とかナナとかルンとか、モモも含めたその他大勢と一緒に幸せに、ってことだと聞かされていれば、
さすがに受け入れないんじゃないかとは思います。
しかし、春菜とリトの進展状況を気にするあたり、ナナもだいぶリトを意識するようになってるみたいですね。モモの話を聞いた
反応を見る限り、ナナは一夫多妻とか認めそうに無いですが、ナナはララや春菜の気持ちを知っているだけに、自分の気持ち
をどう処理していくんでしょうか。まぁかつての唯と同じで、今の気持ちが初恋 (?) だとは、まだ気づいてないでしょうけど。
どうでもいいことですが、校長の真顔って今回初めて見たような気がします。
そして、今回は妹の邪魔をしてしまった (と思っている) 秋穂のヘコみっぷりが笑えました (笑)。
▼ 第27話
なんか番外編っぽい内容ですけど、本編です。リトがネズミになって冒険する話。ただその中で、ナナの言葉を受けたメアの
心の微妙な変化が見られるので、本編になってるのかな、と。
ララの発明で変身してしまい、ネズミになっても達観してるリトはさすが慣れたものです。そして、尻だけでララとモモの区別を
付けられるのも、さすがリトさんだと言わざるを得ません (笑)。しかし、リサは一体何が 「びっちょびちょ」 だったのか。
今回リトのラッキースケベの 「被害者」 になるのは、沙姫グループの三人、唯&春菜、それとヤミでした。沙姫は相変わらず、
見た目だけなら美人さんなのに、性格が残念なキャラです。このグループは三人とも可愛いんですが、リトに惚れてるわけでも
ないですし、沙姫が恋するザスティンが全く出て来ないので、なかなか出番が作れそうにないのは残念なところです。
モモが12話で、美柑を介抱した凛を “チェック” してましたけど、あれ以来特に動きも無いですしね。でも、今回凛がリトネズミを
見て 『ちょっとカワイかった』 と言ってるのが、今後何かのフラグになってたりするのかも…。
そして、瀕死のリトネズミを見たメアが、マスターの言葉に従わず、ナナの言葉によって “自分で考えて” 淘汰される弱者に
手を差し伸べたところなどは、確実に 「心の変化」 と呼べるものが、表れてきているようです。
リトは25話の美柑に続いて、メアに “ケダモノ” を間近で見せつけており、さすがだと言わざるを得ません (2回目)。
▼ 第28話
これは番外編の 「爆熱少女 マジカルキョーコ炎」 の内容とリンクしてるんですね。だから7巻では27話と28話の間に、
番外編が収録されてるんでしょう。
モモが恭子を 「ハーレム候補」 として目を付けるのは当然の流れとして、わざと (?) ナナの前でその話を振ったメアと、
そのメアを睨み付けるモモのやり取りが面白いです。以前、この二人はギスギスした関係でしたけど、お互いに隠すものが
無くなったからか、最近はいいコンビになって来たように思います。
今回、恭子の案内役に選ばれたリトについて、ティアーユが 『結城くんはしっかり者ですから』 と言ってますが、どこを見たら
リトがしっかり者に見えるのか…。ただ、一応今回も弄光達から体を張って恭子を守ってましたし、いざという時は結構頼りに
なったりならなかったりするのは確かかな、と。
まぁ普通は、ラッキースケベばかり起こしている問題児というのが、正しい認識だと思いますが、ティアーユにとってはヤミと
話すきっかけを作ってくれたのがリトでしたし、それなりにリトのことを評価してるのかもしれません。
しかし、唯が 「マジカルキョーコ」 の視聴者だったとは、かなり意外でしたね。「とらぶるくえすと」 の頃は、マジカルキョーコ
の話を聞いて微妙な顔をしてましたけど、どこかで見方を改めるような出来事があったかな。
そして、リト争奪戦には無関係だと思われていた恭子にも、遂にフラグが立ってしまったようです。恭子は結構好きなキャラ
なので、出番が増えるのは嬉しいですが、ルンを応援するつもりが逆にライバル関係になってしまうとしたら、二人の友情が
微妙なことになりそうな気もします。まぁ、「ToLOVEる-とらぶる-」 でそんな泥沼展開にはならないと思いますが。
今回メアの台詞で笑えたのが、 『せんぱいっていつも裸になってるよね、素敵 ♡』 という台詞。確かにいつも裸になってるし
間違ってないんですけど、“素敵” ってどうなんだと (笑)。
▼ 番外編
25話でララの胸を吸ってたのに続いて、セリーヌ絡みのエロ展開ですが……う〜ん。
個人的に、この漫画でエロいことするのはリトだけで十分だと思ってるので、セリーヌがあれこれする話は好きではないですね。
子供ゆえの無邪気な行動とはいえ、リトと違って積極的にエロいことをしているので、そう感じるのかもしれません。
セリーヌは唯と一緒に居ることが多いですけど、唯とセリーヌのエロ展開とかは、正直見たくないなぁ。
―― ToLOVEる-とらぶる- ダークネス 第7巻 (了)
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