ToLOVEる-とらぶる- ダークネス 第3巻 矢吹健太朗/長谷見沙貴



脚本:長谷見沙貴氏、漫画:矢吹健太朗氏の学園ラブコメディ 「To LOVEる ダークネス」 の第3巻です。
掲載誌は 「ジャンプスクエア」 。


【収録話】

第9話 : 「Metamorphose〜変わり行く時…〜」第12話 : 「Bad mood〜幸せの絆〜」
第10話 : 「Sisters〜幸せの発明品・ララ〜」番外編 : 「First love〜気がつけば初恋?〜」
第11話 : 「True self〜闇の中の素顔〜」

※エロ画像はありません


まずは2巻からの流れで、ルンがリトに思いを告白する話から。


ルンはやっぱり、レンと体を共有してるという点が、恋愛方面よりギャグ方面に使われ易い原因だったと思いますが、
"分離" という大技を使って、少し強引ですけど恋愛に対する障害を取り除いた形になりました。


でも、第三次性徴を迎えればメタモルフォーゼするというのを知っていたなら、そこまで思い詰める必要も無かったような
気もしますけど、ララと同じステージに上がれなかったことで、それだけルンが焦ってた…ということでしょうか。それとも、
メモルゼ人がいつ頃第三次性徴をいつ迎えるかは、結構個人差があるってことなのかなぁ。


まぁモモからすれば、これでルンも晴れてハーレム計画の候補入り…というところでしょうが、ルンがライバルであるララと
同じハーレムに入って満足する筈も無いとは思いますけどね。だからこそ、ルンもここまで悩んでたんでしょうし。



続いて、久しぶりにララ(と妹たち)がメインになる話。前作(ToLOVEる-とらぶる-)では、天真爛漫で子供っぽい性格が
目立っていたララですけど、ダークネスになってからはナナとモモの出番が大幅に増えたこともあって、お姉さんらしさを
多分に見せてくれるようになりました。それと、最近家の中で髪を結んでることが多いですけど、この髪型は好きですね。


ドクター・ミカドの胸の大きさがさらに凄いことになってるのはひとまず置いといて、次はこちらも久しぶりとなるお静の出番。
最近は、念力を暴走させてリトのラッキースケベを誘発させるというのがお静の定番ですけど、今回は 「メアの心の闇」
とでも言うべき深層意識までお静が潜り込んだことで、メアの精神構造が垣間見えました。


【浅】 お菓子 ⇒ ペロペロ(リト) ⇒ 殺し屋(ヤミ) ⇒ マスター(ネメシス) 【深】



ただ一番わからないのが、メアの中でナナがどの位置に居るかなんですよねぇ。リトより深い位置に居るのは間違いないと
思うんですけど、ネメシス以上ってことは無いだろうし、お静が端折ったリトとヤミの間くらいになるのかなぁ。


ただ、メアがヤミに関わり始めたのは、ネメシスの命令によるところも大きそうなんですけど、ナナにはメア自身の意思で
積極的に関わっているようですし、2巻ではネメシスに怒られても構わないという覚悟で、ナナを助けようとしてたので、
そういう意味ではヤミよりもナナを重要視してそうな気もしなくは無いです。



ダークネスでの美柑は、モモの歯止め役になるべく奮闘してる筈なのに、逆にモモの策略でリトを意識させられる状況を
作り出されてる感じです。2巻の番外編でもかなり危険な状況でしたし(笑)。


当然基本は 「男女」 としてではなく、「兄妹」 としてリトを見てのことだと思いますけど、その妹としての役目をモモに取られて
しまったことで、少し寂しさと嫉妬が入り混じったような感情になっているようですね。嫉妬といえば、最近は唯に加えてナナも
ジェラシー担当になって来てますが、個人的にモモよりナナの方が好きなので、この二人のツンデレぶりは見てて楽しいです。


そして今回は、モモが意外なところで九条凛にも目をつけてます。一見すると全くリトへの意識が無いようにも見えますが、
凛なりに沙姫を庇った時の行動は評価してるようですし、胸を揉まれたことを思い返すシーンでは、少し顔を赤らめながら
困ったような表情をしてるのを見ると、意外にまんざらでも無さそうな…?



3巻の最後に掲載されてるのは、唯メインの番外編。遂にというかやっとというか、唯がリトに恋心を抱いていることを
自覚してしまいます。いきなり恋 ⇒ 責任取ってもらう ⇒ 妊娠まで言っちゃうところは、唯らしいとは言えますけど(笑)、
セリーヌまで家族の一員にしてるあたりは、なぜかセリーヌのこと気に入ってますよねぇ、唯って。


あぁ、でもセリーヌってリトが貰ったプレゼントだから、結婚でもしたら一緒に付いて来る…のか?


しかし、唯の恋心には美柑とモモが気づいてますけど、ライバルになるララや春菜は全く気づく素振りも無いですね。
同じ相手を好きな者同士、リトを見る目の違いに気づいても良さそう…というのは考えすぎなのかな。まぁ、唯の場合は
普段の 『ハレンチな!』 が上手いことカムフラージュになってるのかもしれませんけど。


順調に進む "ハーレム計画" に対して、"ダークネス計画" はネメシスの出番も無く、進展はあまり見られませんが、
ヤミとメアに関わる重要人物として、「ティアーユ」 という名前が御門の口から出てますね。


この後はまたシリアスな展開になっていくんでしょうか。



―― ToLOVEる-とらぶる- ダークネス 第3巻 (了)




画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © Kentaro Yabuki 2011 / © Saki Hasemi 2011



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