THE iDOLM@STER 第七話 「大好きなもの、大切なもの」



アイドル育成シミュレーション 「THE iDOLM@STER」 のTVアニメ第七話。
今回はアイドル業をちょっと離れて、やよいと弟たちの絆を描いた物語。そして、百年経ってもやよいおり。




まず登場したのは、水瀬家の大豪邸。水瀬グループのレポート番組(?)を利用して、竜宮小町の営業をする伊織。


レポーターに父や兄の話を出されて複雑な表情になる伊織は、『アイドルなんか出来っこない』 という父兄に、伊織個人を
認めさせるためにアイドルとして頑張っている、という話がちらっと出てきます。ただ今回は、物語の後半で長介に説教する
ための材料のひとつなので、伊織の家族についてはこれ以上深いところまで踏み込みません。


というか、竜宮小町は順調にステップアップしてるように見えましたが、全く関係のない番組を使って営業しようとしたり、
父兄に認めてもらえていないらしいところを見ると、まだまだランクとしては低いということでもあるのかな。



スーパー内の描写が凄く細かかったり、正しい野菜の選び方をレクチャーする辺りは、さすがやよい回(笑)。
しかもMASTER ARTIST発売から4年が経過して、遂に高槻家での 「木曜日恒例もやし祭り」 開催は、嬉しい限りです。


やよいの家は勝手に平屋だと思ってたら、庭付きだったり、2階建てだったりしたので、古いけど意外と大きい家でした。
弟妹は初めて見ましたが、かすみはさすがにやよいの妹だけあって可愛いですね。浩太郎はずっとハナタレとか、一昔前の
少年という感じ。そういえば両親は共働きという話が出てましたが、長介たちが学校の間、こうぞうはどうしてるんだろうとか。


そして、響とかすみが遊んでる横に、さりげなくののワ人形が置いてあるのが、細かい遊び心です(笑)。



響が子供と遊ぶのが得意なのはイメージ通りですが、伊織も子供目線に合わせて、一緒に遊んでたのは意外に見えるかも。
この辺はやよいの家族だからというだけではなく、元々面倒見がいい性格だから、というのもあるんでしょうか。


それに、やよいに認めてもらいたい長介に対して、父兄達に認めてもらいたいという似たような境遇を持つ立場として、
アドバイスを見せるなどの 「お姉さん」 らしさも見せていますし、この辺は伊織が単なる金持ちのわがままお嬢様では
無いことを印象付けていると思います。


やよいも、765プロでは年少組として子供っぽいところが目立ちますが、高槻家では長女としてしっかり 「お姉さん」 してる
ところに、普段と違う姿が見られて良かったんじゃないかと。事務所では年上が多い関係で、敬語を使うことが多いですけど、
弟たちを仕切ったり、悪いことをしたら叱り付けたりという部分にも、新鮮さがありました。



さらに今回は、プロデューサーもアイドル達から 「頼られる存在」 となって来たことを、見せています。


今までは 「頼りない」 と思われることが多かったようですが、困った時に頼ってもらえるというのは、アイドル達(伊織)に、
「認めてもらった」 という証拠でもあります。これは、伊織が父兄に、長介がやよいに認めてもらいたいと思っていたように、
プロデューサーもアイドル達に認めてもらうために努力して来た結果、得られた信頼ということなんでしょう。


今回は挿入歌に 「キラメキラリ」 、エンディングが 「おはよう!!朝ご飯」 でしたが、2曲ともタイミングがぴったりでした。
特にエンディングは、高槻家の朝が始まる光景に合わせて、イントロがかかってきた時は、上手いなぁと思いましたね。



核家族化が深刻になる中で、高槻家の構成は決して現代的とは言えないでしょう。でも、一人では乗り越えられないことも、
二人、三人居れば乗り越えられることもある。そして、それを一番身近で一緒に乗り越えてくれる存在が、本来の家族の姿。


両親は子供たちを信頼しているからこそ、安心して 「子供たちのために」 仕事が出来る。両親を助けたいと願うやよいも、
長介が居るからこそ、弟たちの世話を任せてアイドルが出来る。長介たちもそれを理解しているからこそ、やよいや両親を
助けたいと思う。誰に言われるでもなく、それを 「当然のこと」 として受け入れられるのが、"家族" という存在。


それがやよいにとっての、「大好きなもの、大切なもの」 ――



―― 第七話 「大好きなもの、大切なもの」 (了)




「THE iDOLM@STER」 の画像の著作権は全て著作権者に帰属します : © NBGI/PROJECT iM@S



【関連記事】 THE iDOLM@STER 第六話 「先に進むという選択」
【関連記事】 THE iDOLM@STER 第八話 「しあわせへの回り道」



月 奏 ページの先頭へ ▲