西尾維新氏原作の 「刀語」 第四話。原作は未読です。
今回の相手は変体刀の毒に侵され、とがめを裏切った男。「薄刀・針」 を所有する日本最強の剣士・錆白兵。
……あの予告を見たら、そう思うよなぁ(笑)。
今回の主役は完全にお姉ちゃんの七実でした。
一話で七花のことを 「あんなに弱いのに大丈夫かしら」 と言っていたので何となくそんな気はしてましたが、
やっぱり七花より全然強かったんですねぇ。しかも七実からは 「強さ」 だけで無く 「怖さ」 も感じます。
七花の場合は感受性の未発達による死生観の無さが、平然と人殺し出来てしまえることに繋がっているのでしょうけど、
七実は全て理解した上で人を殺せるような残酷さを持っている気がします。実際にそういう設定かは分かりませんが。
だから今回の話を見たことで、七実と言うキャラが何を考えてるのかがちょっと想像出来なくなって来ました。
七実が七花をとがめとの旅に送り出したのは、七花の感受性を養う目的があってのことだと思ってたんですが、
その辺りも予想とは全然違ってるのかもしれないなぁと思い始めています。
そして今まではかませ犬として登場して来た真庭忍軍でしたが、今回は七実の強さが圧倒的過ぎたこともあったし、
これまでの真庭に比べてまともな性格だったこともあって、真庭の三人の方に感情移入し易かったです。
しかし真庭の頭領は十二人ってことでしたけど今回一気に三人倒されてしまったので、次回以降は真庭が出てこない
話も出てくるってことになるんでしょうか。
予告と内容が違ったことに関しては、本編が面白かったので別にそんなに気にはならなかったんですが、錆白兵が何で
あんな口癖なのかとか、日本最強の剣技とやらがどんなものなのかとか、その辺が投げっぱなしなのは残念です。
変体刀12本に対して全12話ってことは、この戦いが後日語られるなんてことも無さそうですし。
今回出てきた伏線としては、錆白兵が言った(らしい) 「虚刀流が四季崎記紀の遺品」、「記紀の血統」 という言葉
でしょうか。そのまんま四季崎記紀が虚刀流の流祖ってことなのか、別の意味を持ってるのか。
視聴前は、4話目で最強の剣士と戦っちゃって今後の戦いはどうなるのかなぁと思ってましたが、実際どうなるんでしょう。
お姉ちゃんが参戦しそうな雰囲気も漂ってますけど、ラスボスがお姉ちゃんになったりするんでしょうかね。
―― 第四話 「薄刀・針」 (了)
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