「Angel Beats!」 第12話。延々と既に居ない(?)黒幕の残した意思を解説してましたが…どうなんだろうこれ。
結局必要な部分にだけ解釈を与えておいて、広げすぎた風呂敷は畳まないまま放置ってことになるのかなぁ。
しかし生前のやり残しを死後の世界で叶えることが出来るというなら、じゃあ生きていた頃の人生の意味って何…?
それを伝えたいがための 「人生賛歌」 だと思ったんだけど、自分が読み取れて無いだけで伝えてるんでしょうか。
ゆり 『Angel Player…このソフトは何なの?』
謎の青年 『知っての通り、この世界のマテリアルを作成、改変出来るソフトです』
「Angel Player」 の開発者については一応明かされましたが、マテリアル(素材)の作成と改変ねぇ…。NPCについては
何となく理解出来るけど、カナデの身体を改変出来るのは、人間もこの世界ではマテリアルの一つということでいいのか。
しかしカナデの開発した能力には 「Angel Player」 という名称は合致してましたけど、本来の目的(?)であるNPCの
改変にはいまいち当てはまらない気がします。何でプログラマーは 「天使」 なんて名称を付けたんでしょう。
そもそもカナデに 「Angel Player」 が与えられてる理由は…最終回で明かされるのかなぁ。
まさかプログラマーの待ち続けた 「彼女」 とやらが転生したのが、今のカナデってことじゃないと思いますけど。
ゆり 『あなたにとって世界に何が起きたの?』
謎の青年 『世界に愛が芽生えました。そう、愛です。それがあってはならない、この世界で』
ゆり 『そうか、その通りだ。この世界で愛を覚えたならすぐにも消える筈だ。でもそれが芽生えたらこの世界はどうなる』
謎の青年 『愛が芽生えてしまうと、ここは永遠の楽園に変わります』
この世界で愛を 「覚えた」 場合は、その愛を新しい世界で得るためにすぐ消えるかもしれないけど、この世界の中で
「芽生えて」 しまうと、死ぬことも無く永遠に愛し愛される楽園の世界に変わると…。
まぁ確かに直井が 「音無と一緒に居たい」 と言ってこの世界に残ってるのもその一種ではありますけどね。
そうするとユイは愛を覚えはしたけど、日向に対して芽生えはしなかったってことにもなりそうな気がしますけど。
謎の青年 『しかしこの世界はそうなってはいけない。なぜならここは卒業していくべき場所だからです』
この世界の定義については結局これもプログラマーが考えたルールでしか無くて、明確な回答は最後まで無いのかなぁ。
カナデや音無が言った通り 「満足に青春を送れなかった若者たちの魂の救済場所」 というのが正答ってことで終わり?
そんなものを作れるとしたらそれこそ 「神」 くらいしか居ないわけですけど、結局この作品の根幹に関わって来る 「神」 の
存在とは何だったのか。最終回で答えは出るんでしょうか。
謎の青年 『ただ誰かのために生き、報われた人生を送った者が記憶喪失で迷い込んでくることがまれにある。
その時にそういうバグが発生するんです』
ゆり 『そしてそれが、Angel Playerのプログラマー』
この世界の 「バグ」 とやらが発生したのは、本来は報われた人生を送った筈の音無が記憶喪失となり迷い込んで来た
のが原因とか。そうすると音無が来る前から野田なんかがゆりに対して抱いていた感情は 「愛」 とは違うということ?
ゆりの 「みんなを守りたい」 という感情に 「愛」 を感じ取ったということなら、別に恋愛感情でなくても良さそうですけど。
それに大局的に見れば 「みんなを報われた気持ちにしてあげたい」 と頑張って来たカナデの行動だって 「愛」 によるもの
になりそうですし、謎の青年とやらが感じ取った 「愛」 ってのが、結局何なのかがよくわかりませんねぇ…。
しかしPCを破壊すれば 「影」 は元に戻るんでしょうか…?
カナデが分身した時はPCを破壊しようとして 『アホか。それじゃ分身は消えない』 と自制した筈ですけど、今回はどうして
『人間というものはたった10分だって我慢してくれないものなのよ!』 と後先考えない行動に出たんでしょう。
まず 「影」 になったNPCを元に戻す方法を考えるのが先じゃないのかなぁ。高松だって居るかもしれないんだし。
今回は色々と伏線を回収すると同時に、今までの行動との矛盾が見えてくるというモヤモヤした感じがありました。
ゆりに関してはみんなを守れたからこれで満足して成仏?音無や日向もゆりの助けになれて満足…となるんでしょうか。
次回は 「卒業」 ってことみたいですけど、カナデの過去もちゃんと明らかにされるのかどうか。
何か期待よりも、よく分からないまま無理やりお涙頂戴的な展開に持ち込まれて終わりそうな不安の方が大きいです。
―― EPISODE.12 「Knockin' on heaven's door」 (了)
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