咲-Saki- 第90局 「嶺上」 



インターハイ二回戦第三試合は、副将戦を終了して南大阪代表・姫松高校が頭一つ抜け出したまま大将戦へ突入。
そして、主人公なのに1年8ヶ月もの間麻雀を打っていなかった(笑)、宮永咲が遂にインターハイにデビュー。




まずは前回描かれなかった、姫松・末原恭子の "出撃" シーン。


ここでちょっと驚いたのは、愛宕絹恵の成長っぷり。83局の回想で末原先輩と並んで歩いてた時(昨年秋頃?)と比べると、
明らかに背が伸びてますねぇ。完全に末原先輩が見上げるようになってます。


その末原先輩は、『雑魚相手でも負ける可能性を常に考えてる』 ということらしいですが、恐らくこれはネガティブ思考という
ことではなく、末原先輩が集めたデータや統計から試合展開をシミュレートして、様々な 「可能性」 を導き出した結果の一つ
として、「勝つ可能性」 と同時に 「負ける可能性」 を考えてるってことなのかなぁ、と思ってみます。


ただその場合、「凡人」 である末原先輩が、常識外の生き物3人を相手にどこまで可能性を探れるかが、勝負の分かれ目に
なるといったところでしょうか。和のように自分の常識に当て嵌めてブレないことが出来れば別ですが、末原先輩はオカルトの
存在を認めてしまっているでしょうから、その上でどこまで自分の "常識" を捨てて 「勝つ可能性」 を考えられるか。



そしてステージに各校のアンカーが揃う中、一番最後に入ってきた宮永咲が視線を交わしたのは、永水女子の石戸霞。
この構図は、アニメ版最終回のラストシーンにもなっていましたが、あの時霞姉さんの上家に座っていたキャラを今見ると、
末原先輩には見えないんですけどね。


今回の攻防の注目は東一局。起家は霞。北家の末原先輩が対面の豊音からポンしたことによって、咲がツモる筈だった
を霞がツモった場面です。 は咲のカン材なので、咲が聴牌まで進んでればインターハイ初の嶺上開花は、ここで炸裂
してたんでしょう。しかし、咲のツモをズラした形になった末原先輩のポンは、果たして故意なのかそれとも偶然なのか。



これは末原先輩の手牌が見えないので意図は読めませんが、東四局の親番では末原先輩の捨牌を咲に大明槓されて
責任払いを食らっているので、咲のカンを回避するために故意にズラしたということでは無さそうな気がします。


ただ、霞がこの時点では不要だったと思われる をツモることになり、それを捨てずに 『使い切ることにした』 のは、恐らく
咲のカン材だと気づいてたからでしょうし、それを見て残念そうな表情を見せた咲にも、霞のツモ牌がわかっていたんでしょう。


大将戦前半 東四局(不確定版)

順位選手名学校名学年得点得点差
1末原恭子姫松3129100
2宮永咲清澄1105000-24100
3石戸霞永水女子386100-43000
4姉帯豊音宮守女子379800-49300

途中でリーチなどがかかっていなければ、東場終了時の点数はこんな感じになってると思います。



現在3位の永水女子は、とりあえず2位に入れば準決勝には進めるので、2万点差の清澄をかわすだけでいいんですけど、
さすがに清澄がここで負けたら話になりませんしねぇ。永水女子が準決勝に進むには、姫松まで届かないと駄目そうです。


さらに姫松とは5万点近く差がついている宮守女子の豊音も、『永水を倒して1位通過したあとで』 姫様にサインをもらうと
言ってましたが、トシさんが 「面白い子」 と評した力をいつ見せてくれるんでしょうか。


そして咲は、この先も嶺上開花だけで全国区の魔物たちと戦い続けることが出来るのか。大将戦の前半は早くも南入です。



―― 第90局 「嶺上」 (了)




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