原作:岩井恭平氏、作画:刻夜セイゴ氏のSFアクション漫画、「Oz-オズ-」 の第5巻。
掲載誌は 「月刊コミックアライブ」 。
【収録話】
#19 : 「分かれ道」 | #21 : 「創造主_01」 | #23 : 「創造主_03」 |
#20 : 「再登録」 | #22 : 「創造主_02」 | #24 : 「初恋」 |
「Scarecrow」 の所有者がカウンタープログラムを使えたのは、所有者登録を解消されていなかったからのようで、
やっぱりOzカード自体は手に持っていなくても、プログラムの使用は可能ってことなんですね。
そうすると、ハルハルが 「Lion」 のプログラムを(たぶん)使えないのは、火遊が所有者登録を解消した…ってことなのか。
とりあえず 「拘束期間」 と呼ばれる二週間が過ぎれば、所有者の変更や解消は誰にでも出来るってことでいいのかな?
火遊が 「Lion」 の所有者登録までしたのかわかりませんが、Ozカードの所有者って1人で何枚でも可能なんでしょうか。
「魔女」 マグノリアについては、さすがに迂闊すぎるというか…。惚れた理由がディナーの誘いを受けてくれただけだったり、
誘いを受け入れられた驚きで重要な秘密を口走ってしまったり。前巻では金堂をディナーに誘ってましたけど、誘うのは
誰でも良かったってことなんですかねぇ…?もしあの時金堂が誘いに乗ってたら、妻子持ちだろうと惚れてたんでしょうか。
最終的にはOzを知らなかった火遊の銃で殺されてしまったわけですが、「痛みの無い」 この世界で、例え国家権力だろうと
銃を持つことに意味があるのかは疑問です。この世界の常識では、銃を向けられたところで威嚇にもならないわけですし、
何かアヴァターにも効果のある特殊な銃でもなければ、GAIAでは銃を撃つ行為すら無意味になりかねません。
GAIAで人が傷つくことを知らない火遊が、あの場面で何を思ってマグノリアに銃を向けたのか、少し説明が欲しいかな?
今まで謎だったドロシーに関するピースも埋まってきました。ドロシーは親も友達も居たことが無いと言っていたので、
現実世界にはおらずGAIAでのみ存在する人間(アヴァター)なのかとも思ってましたが、現実にも存在してるようです。
そして、GAIAもOzカードも現実世界では目覚めないドロシーのために用意された物であるかのように描写されています。
だとすると、やっぱりGAIAの創造主である 「魔法使い」 がドロシーの母親?ドロシーのハッキング能力が、魔法使いから
受け継がれたとすれば辻褄も合いそうですが…。しかし 「延命」 しているという魔法使いは、現在どうなってるんだろう。
それと前巻でドロシーが言っていた、『魔女がいなくなったら誰が”魔法使い”を――』 の言葉の意味がまだわかりません。
作中にも有るとおり、沖南火遊 vs GAIAを守る者たち――という構図になった第5巻。ユーリ側にはドロシーはもちろん
ハルハルや舞桜、スケアクロウの所有者も手を貸してくれるようで、美少女オールスターの様相を呈してきました。
…って、スケアクロウの所有者は女の子…でいいんだよなぁ。
物語としてはかなりクライマックスに近づいてるようですけど、火遊との戦いが終わった後はどう展開するんでしょうか。
ハルハルとはもう戦いそうも無さそうですけど、スケアクロウは途中で裏切ってもおかしくなさそうな気もするし。
―― Oz-オズ- 第5巻 (了)
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