Oz-オズ- 第4巻 刻夜セイゴ/岩井恭平



原作:岩井恭平氏、作画:刻夜セイゴ氏のSFアクション漫画、「Oz-オズ-」 の第4巻。
掲載誌は 「月刊コミックアライブ」


【収録話】

#14 : 「魔女」#16 : 「弱点」#18 : 「Contact」
#15 : 「覚醒」#17 : 「Pain」



【 魔女 】 … 「賢人」 の一人であり、Ozカードを解析して記録を残していた 「女性研究者」。


この魔女の事件が 「変死」 と言われていたのは、本来ありえない 「GAIAで死んでいた」 からってことのようですね。
そして今回魔女が残した 「録音記録」 には魔女が恋した 「彼」 と言うのが出てきますが、これが火遊ってことでしょうか。
魔女を殺して 「Tinman」 を奪ったのが火遊だとすると、状況的に辻褄は合いそうですが。


魔女は 「彼」 のために 「Tin」 のプログラムを 「楽土の設計図」 に組み込んで世界を差し出そうと考えていたようです。
そしてOzを開発した人物がどうやら 「GAIA」 と 「Bed」 を開発したのと同一人物らしいことも語られてます。



この 「魔女」 のことはドロシーも知っているようですが、「魔女がいなくなったら誰が ”魔法使い” を――」 という言葉に
どんな意味があるのかが現時点では不明です。どうやら金堂には意味が通じてるように見えますが…。


そのドロシーは金堂が調べた結果、GAIAに登録されたアカウントに該当者が居ないとのこと。
これは話の流れからしてドロシーの存在が 「楽土の設計図」 から、意図的に隠されてる可能性が高そうに思えます。



そして4人目のOz使い、「Scarecrow」 の登場。現在は 「世界連合」 に拘束されていて、どうやら女の子のようです。


カウンター型のプログラムを使用していたために世界連合も手出し出来なかったと言われてますが、
Ozカードを直接持っていなくても、所有者登録さえされていれば、プログラムは使用出来るってことでいいんでしょうか。


実際襲撃してきた火遊の仲間(本人?)にカウンターを仕掛けたみたいなので、それならカードを奪われたハルハルも
プログラムは使えるってことになるのかなぁ…?それとも火遊は既に 「Lion」 のオリジナルの所有者登録を変更してる
ってことなのか。そういえばカードの 「所有者変更」 ってのがどうやったら出来るのかもわかってませんね。



ハルハルはどうやら反GAIA組織の一員らしいとのことで、確かに以前注射で肉体強化されていそうな描写はありました。
前にハルハルの言葉で 『3年後なんて…ハルは生きてるかどうかもわからない』 というのがありましたが、あれは肉体強化
の影響で短命になるという意味だったのか、それともOz使いである以上、いつ死んでもおかしくないとの覚悟だったのか。


ただ、ハルハルが使うマネーを集めてくれたという 「みんな」 ってのは、テロリストでは無さそうな気がしますが…。
そもそもなぜハルハルが 「復讐者」 として選ばれたのかも、まだ謎です。



Oz使い同士による緒戦が終了と言う感じの第4巻。暗躍していた 「人形遣い」 の登場、拘束されていた 「第4のOz使い」、
敗走したハルハル、そして正体不明のドロシー。ユーリの使う 「銀の靴」 は最弱のプログラムかと思いきや、コンボ機能を
使うことで最強にもなり得るというところは面白いですね。プログラム自体に何も攻撃力が無いのは変わらないのに。


今回の戦いでひとまず落ち着くかと思ったら、複雑化して来た三人のOz使いの関係や 「Scarecrow」 の登場でますます
盛り上がって来ました。とりあえずヒロイン二人(ドロシー&ハルハル)がどうなるのかが当面の気になるところです。


とりあえず、主要な登場人物は 「魔法使い」 を除いて出尽くしたってことになるのかな?



―― Oz-オズ- 第4巻 (了)




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