Oz-オズ- 第3巻 刻夜セイゴ/岩井恭平



原作:岩井恭平氏、作画:刻夜セイゴ氏のSFアクション漫画、「Oz-オズ-」 の第3巻。
掲載誌は 「月刊コミックアライブ」


【収録話】

#09 : 「GHOST」#11 : 「涙」#13 : 「進化 II」
#10 : 「進化 I」#12 : 「Friends」



特別捜査室はたとえ賞金首であっても、優秀な人材であれば起用してしまうほど、人手不足ということのようで…。


賞金首として捕らえられたのに、金堂の意向によって特別捜査室で働いている王華虎も元賞金首のハッカー 「大輪弾」 。
そして 『私たちがまともに生きていられるのもあの人のおかげ』 と言ってるのを見ると、火遊も元賞金首ってことでしょう。


どうやらその火遊が本当の 「人形遣い」 のようなので、金堂はプログラムによって人形にされてたってことでしょうか。
でも人形にされた他の人間と違って、金堂は自我を失ってないように見えてたのはプログラムの違い?それとも演出?



【 コンボ機能 】 … 特定のプログラムを三秒以内に連続使用することで効果を増幅もしくは機能追加することが可能。


2巻でハルハルが言ってた 「例の機能」 ってのが、これのようです。
ただハルハルの言い方だと、機能を知ってたら連続で使ったりはしない、みたいな感じでしたけど違ったのかな…?


それとも連続でプログラムを使ってるのに 「三秒以内」 に使ってないから 「こんな使い方はしない」 って言ってたのか。



ユーリがGAIAに来るようになったのは、両親の事故死から目を背けるためと言うより、両親の死を目の当たりにしても
悲しむことが出来ない 「現実」 の自分自身から逃げるため…ってのが理由のようです。悲しみを得られない自分に対して
疑問を感じ始め、それを考えると胸が痛くなり、その 「痛み」 を消してくれるGAIAに接続し続けている…と。


そして少しずつですがドロシーのプロフィールが見えてきました。


親なんて居たことがない、Ozカードを欲しがるのは金の為ではなく生まれ変わる為、カードがあれば元の世界に帰れる
……など。親だけでなく友達も居たことがないと言ってます。


これを見るとドロシーは現実世界には居ない人間っぽいですが、自我を持ったアヴァターかなんかでしょうか。



3巻は 「三つ巴の戦い」 と言う感じで、Ozカード所有者同士の直接バトルが始まりました。


武器による直接/間接攻撃型の 「Lion」 、人形による間接攻撃が可能な 「Tin man」 、そして攻撃能力を持たない 「Girl」 と
能力も三者三様といった感じです。特に 「Girl」 でどうやったら他の二人を出し抜けるのかは、今後興味深いところです。


そして今回は、ユーリが現実世界から逃げ出した理由や、ドロシーがカードを欲しがる理由なども明かされてますが、
ずっとミスリードされていた 「人形遣い」 の正体については、読み返すと色々と伏線らしき物が張って有りましたね。



―― Oz-オズ- 第3巻 (了)




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