「蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA-」 原作:Ark Performance
監督:岸誠二 |
「ヤングキングアワーズ」 にて連載中の海洋SF戦記、「蒼き鋼のアルペジオ」。原作は7巻まで既読です。
第3話 「要塞港、横須賀」。脚本: 森田繁、絵コンテ・演出:橋本裕之、CGディレクター:鈴木大介、名倉晋作
なんか、感想というより原作との比較になって来ちゃってますけど、まぁいいや。
原作未読の場合は、ネタバレの可能性がありますのでご注意下さい。
一応大筋では原作に沿っているんですが、色々変更して来てる上に、あまり効果的な変更に見えないところが微妙というか
何というかなんですけど、とりあえず最後まで見てみないと判断出来ないかもですね。
ただ、北良寛と群像たちとのやり取りはちょっと頂けない変更かなと思います。北が直々に群像を迎えに行かなかったことも、
「霧」 がメンタルモデルだけの状態でも、日本を壊滅させうる可能性を考えている北が、イオナと群像に銃を向けて連行させた
上にイオナを同席させたのも、ちょっとダメなやり方ですかね。後で陸軍相手に、この台詞を言わせたりしなきゃいいんですけど。
それに、ハルナとキリシマの攻撃が始まっても、北が動じずに群像との交渉を続ける所が、このシーンの最大の見せ場だと、
思ってたんですがそれも無くなりましたし、最終的に北からイオナに 「霧」 の目的を直球で質問させて、イオナの言葉を聞いて
イ401の返還を諦めるとか、北はちょっと小物っぽい残念な役回りになった気がします。
この北とのやり取りに参加させたのもそうですけど、今回は群像がイオナを連れ回して慰霊碑に寄り道したりとか、蒔絵の
登場の仕方を変えてイオナに人間に興味を持たせたり、素朴な疑問を群像にぶつけさせたりとかしているのは、アニメ版は
イオナに感情を覚えさせて、人間らしく成長させようとでもしてるんでしょうか。
しかし、蒔絵が洋館に一人で住んでるみたいなことを言わせてたのは、ローレンスを登場させないって事では無いですよねぇ。
ハルナを変化させる上でかなり重要なキャラですし、カットされるのはさすがに考えられません。
ただ、展開的に 「白鯨」 は出さないっぽい流れに見えます。駒城艦長とか結構好きなキャラだし、イ401の単艦撃破だと人類側
の達成感が薄くなる気がするんだけどなぁ。それに、今出てないってことは、たぶん真瑠璃も登場しなさそうですし。
キリシマとハルナとの戦闘は序盤のクライマックスなので、出来ればそのままやって欲しかったんですけど。
と言うか、白鯨との連携なしでどうやってあの展開に持っていくのか、想像出来ないんですが。
コンゴウのティータイムはもうこれでいいとして、ヤマトの登場を遅らせたり琴乃に一切触れないのは、第一期ではそこまで
踏み込めないから、あえて飛ばしてると考えていいのかな。それでも、ヤマトの台詞をコンゴウに言わせちゃうのはどうだろう。
そんな中でも、タカオはブレないチョロさでいいですね。「予感」 の実装が無くなったのは残念ですけど、イ400、イ402との
やり取りも良かったです。ただ、「あの子」 ってのがちょっとわかりませんけど、タカオの監視なんか他に誰かやってましたっけ。
そして、原作では全然そんなこと意識もしませんでしたが、いおりがおっぱいキャラとして色気を見せてるように思います。
群像から女に見られてないと嘆いていた、あのいおりが。いや、別にいいんですけど。
エンドカードのハルナ&榛名のコラボは最高でした。
―― #03 「要塞港、横須賀」 (了)
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