「落第騎士の英雄譚」 原作:海空りく |
第1話 「落第騎士 I」。
脚本:ヤスカワ ショウゴ、コンテ・演出:玉村 仁、作画監督:小松原 聖・武本 大介・村上 竜之介・松岡 秀明
原作は未読です。
主人公 <黒鉄一輝> とヒロイン <ステラ・ヴァーミリオン> の出会い (ヒロインの着替えに遭遇) とか、ヒロインの立場
(どこぞの国のお姫様) とか、二人の戦い方 (剣士の主人公と炎使いのヒロイン) とか、同時期に先行して放送開始した
「学戦都市アスタリスク」 と色々な面で似通っていたので、正直言って戸惑いました(笑)。
まぁ一番の違いは、主人公が “特待生” か “落第生” かの違いですが、それも一輝は 「魔法科高校の劣等生」 のような
「本当は強いのに、主人公の能力を評価する項目が存在しないが故に、弱者という立場を強いられている」 という形ですし、
既に強者として評価されているヒロインを打ち破って (アスタリスクは無効試合) 、ヒロインに惚れられるというところまでは、
バトル&ハーレムラノベのテンプレとでもいうくらいお決まりの序盤展開…といったところなんでしょうか。
バトルシーンはスピード感があって動きも良かったし、剣戟も思ったより見ごたえがありましたが、「最弱が最強を打ち倒す」
という所も他のラノベを想起してしまいますね。この辺は仕方ないとしても、これに限らずバトル系アニメにはよくありますが、
フィクションとはいえ走り回って剣で斬り合って全力で戦ってると言う割には、試合中にべらべら喋って最後に倒れるまでは
全く息も上がらずに戦っていられるというのは凄いもんだな…と。まぁそんなことは気にしたら負けなのはわかってますけど。
主人公の一輝は、落第してても前向きで、ランクが天地ほど離れてる相手との戦いにも臆せず (まぁ実際にはランク以上の
実力を持ってるんだから臆す必要は無いんですが)、ラッキースケベイベントにも冷静に対応して、ユーモアのある受け答えが
出来るところなどは好感が持てます。ちょっと突っ込みがネット的なのは苦笑ですが。
しかし、ステラの着替えに遭遇した時、一輝が自分も脱ぐことで条件をイーブンにしようとしたのは愚策だと思いましたが、
「おあいこ」 だと言い訳しつつ一輝の身体を興味津々に触っているステラを見ると、一輝の行動はまさかの正解だったのかも
しれないなと(笑)。まぁ、似た者同士ってところですか。
ステラは、バトルに邪魔になりそうな爆乳にエロい黒下着、清々しいまでのチョロインっぷり、そして妄想全開なムッツリスケベ系
ヒロインで、なかなか可愛いと思います。才能に驕らず努力を惜しまず、だからこそ一輝の努力に敬意を払えるという、筋が通った
性格は良いですね。
最後に流れたOPは、バトル物のOPとしてはあまり合ってない気がしますし、個人的に好きなタイプの曲ではなかったかな。
―― 第1話 「落第騎士 I」 (了)
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