「魔弾の王と戦姫」 原作:川口士 |
第1話 「戦場の風姫」。
脚本:佐藤竜雄、絵コンテ:佐藤竜雄、演出:近藤一英、作画監督:椛島洋介
ブリューヌ王国の辺境を治める領主、ティグルヴルムド=ヴォルン伯爵と、敵国ジスタート王国の “戦姫<ヴァナディース>”
エレオノーラ=ヴィルターリアとの出会いから始まるファンタジー戦記。原作は未読です。
オープニングでは、今後登場するであろう6人の戦姫らしき少女達が確認出来ますが、ピンク衣装の幼女が相手を真っ二つに
して血飛沫が上がってたりと、意外に容赦無い描写も見受けられます。ただ、本編に入ると一変してエレン無双で敵を斬り
まくってるのに、全く血飛沫が上がりません。何で本編だけ規制してるのかわかりませんけど、違和感ありますね。
魔方陣 (?) に浮かぶ7人のシルエットは戦姫でしょうけど、地図上のブリューヌの領土にはティグル以外に5人のシルエットが
見えますし、第三国にも1人居るようなので、これらは今後登場する重要キャラなのかな、と。
主人公のティグルは、16歳という年齢に似合わず的確な状況判断が出来て、泰然自若とした好青年。常勝不敗の戦姫と
遭遇しても、自分の身の安全よりも、兵士として集まってくれた領民達の脱出を助けるために、戦姫に立ち向かう勇気を持つ
ちょっとラッキースケベな赤毛のイケメン伯爵様です。
エレンは類稀なる美貌と、戦場で圧倒的な強さとカリスマ性を見せる、竜具に選ばれし戦姫。圧倒的に不利な状況での
戦いに、いくつもの策を用意して臨んだにも関わらず、腑抜けた相手に快勝してしまい憮然としていた所を、戦意を失わず
立ち向かってくるティグルに出会い、興味を持って連れ帰ってしまうという風変わりなところもある、ライトメリッツ公国の主。
たとえかつての敵であっても、ティグルの実力に見合った高い評価を与える、公明正大でさっぱりした性格ですが、
ジスタートの兵士にも死者が出ていることを考えれば、エレンがティグルを厚遇していることや、捕虜に不名誉を与えた
という理由でルーリック達を処罰しようとしたのは、もっと国民の反感を買いそうな気もします。だからこそ暗殺者に命を
狙われてるのかもしれませんが。
エレンは銀髪、紅眼でスタイルも良く、剣の腕も超一流という非の打ち所の無い美少女ですが、広量で茶目っ気のある性格と
年相応の子供っぽさも見せるところが良いですね。
エレンの副官リムアリーシャは、気さくで友好的なエレンとは対照的に、厳格で頭の固い性格。しかし、エレンに負けず劣らずの
巨乳で露出度の高い衣装を身に纏い、サイドテールに結わいた髪型は、性格に反した女性らしさが感じられます。
今の所、ティグルとエレンの間に恋愛感情は見られませんが、安直に惚れた腫れたの展開にならなかったのは良かったかな。
まぁ、ヴォルン伯爵家の侍女ティッタは、主のティグルに懸想しているようですけど、ティグルからは家族としてしか見られずに
終わりそうな気がします。今後は残りの戦姫も登場するでしょうから、ティグルを取り巻く女性関係はどうなっていくのやらです。
その他の登場人物では、ブリューヌ王国にザイアンを始めとした悪党面したキャラが多いので、今後ティグルが戦って行く
相手はこちらかもしれませんね。しかし、ティグルのレザーアーマーをみすぼらしいと嘲笑していたザイアン卿ですが、自身は
ピンクと金色の甲冑でコーディネイトとは、斜め上を行くセンスですわ (笑)。
未見の段階では、もっと緩い感じでちょっとエッチなハーレムアニメかなぁと思っていて、実際1話からエレンの水浴びが
出て来たりして、そういう部分もあるみたいですけど、思ったよりはファンタジー戦記ものとしてもしっかり作られてるっぽい?
感じもしますし、女の子達も可愛いので第一印象としては悪くなかったです。
―― 第1話 「戦場の風姫」 (了)
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© 2014 川口士・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/魔弾の王と戦姫製作委員会