ブラパ THE BLACK PARADE 9.「Superbeast」



ヤングガンガンにて月イチ連載中、緑のルーペ氏 (原作協力:フジワラキリヲ氏) の描く、青春ロールプレイストーリー。
「ブラパ THE BLACK PARADE」 の第9話です。




単行本1巻が発売間近ということで、初回以来のカラーページ。その栄えある扉絵を飾ったのは、新キャラの中村亜美香。
前回のブー子に続いて女の子キャラの登場ということで、ルミさんの楽園<ハーレム>計画は順調に進んでいるようです。


これで不憫な幼馴染、篠原雛の存在感がますます薄くなって行きますねっ。


そして前回と言えば、冒険の世界から現実の世界へ戻り、☆の輝きを失った昏い瞳を見せていた “関口藤乃”。
その変化のワケも気になりますが、今回はいつも通りの “フジノ” に戻り、六つの魔城が一つ 「オモイカネ屋敷」 に挑みます。


「Superbeast」 ――


サブタイトルは…… Rob Zombie でいいんでしょうか。バイオレンスな亜美香に合わせてか、今までとは少し違った感じです。



さて。今回突然ブラパにやって来た訪問者は、かつてブラパを賭けて戦った、北区の (?) 不良学生五人組のうちの四人。
再登場するなら祐希だけかと思ってましたが、逆に祐希以外の四人 (奥井、張、敷田、塚本) がやって来ました。


彼らの目的は、自分達ではどうにも出来ない中村亜美香にフジノをぶつけて、何とかしてもらおうという姑息な手段のようです。
考えついたのは塚本のようですが、他人任せでヘタレなやり方に、プライドの高そうな敷田は不満がありそうにも見えますね。


塚本達が手を焼いている “中村亜美香” は、女だてらに退屈凌ぎで地域の不良たちを制圧してまわる暴君なんでしょうか。
以前塚本が、『ややこしい 「北区」 を出てここまで来た』 と言ってましたが、それと亜美香には何か関係があるのかどうか。


ロールプレイ (役割) としては、フジノと留美のパーティーの前に立ちはだかる最初のボスキャラか、それとも中ボスを
すっ飛ばしていきなり現れたラスボスか。はたまた今後も様々な場面で遭遇し、死闘を繰り広げていくライバルキャラか。


ただ、フジノが 「各個撃破」 に持ち込んで勝った相手を、まとめて圧倒しているのを見る限り、少なくとも 「多対一」 に関しては
フジノよりも強いのではないかと思います。でも、『一対一なら、私が遅れをとることなどなくってよ』 と言っていたフジノですから、
亜美香一人が相手であれば、いい勝負が出来るのかもしれません。


“フジノ” なら、ですが…。



留美に質問されて咄嗟に話題をすり替えたように、“関口藤乃” の方には、色々と触れられたくない事があるようです。
前回の留守電を聞いた限り、「岡田」、「森田」、「理緒子」 と3人の名前が挙がっていましたし、特に理緒子とは仲が良さそう
なので、友達が居ないということは無さそうなんですが、それでも学校に行ってないのにはどんな理由が隠されているのか。


そして、フジノの 『マブダチ』 と自称しているブー子は何者なのか。たぶんリオとは別人だと思うんですが…。


今回のミッションは、「オモイカネ屋敷」 の謎を解き明かす、題して “シークレット・リアクション”。
どうやら、ダンジョン攻略の作戦名は、BUCK-TICKの曲名から来てるみたいですね。


ここで前回ブー子からもたらされた 「第一の暗号文」 が活躍するわけですが、長くなって来たので今回は割愛します。
…って、そこがストーリーのメインじゃないのか (笑)。



拳は返り血で真紅に染まり、顔には不敵な笑みを湛えながら、その悪魔は BLACK PARADE にやって来た


あたしが求めるのは最高の Killing Time。恐怖に身を震わせ、激しく泣き喚き、無様に命乞いをするがいい


オマエは血溜まりの上に這い蹲り、無我夢中で祈りを捧げることしか出来やしないのだから


そう、あたしはオマエがずっと待ち望んでいたモノ ――


オマエの Superbeast なのさ



―― 9.「Superbeast」 (了)



こんなところで書いても仕方ないけど、単行本発売おめでとうございます。




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