輪廻のラグランジェ 〜暁月のメモリア〜 第2巻 菅正太郎/吉岡公威



シナリオ:菅正太郎氏、漫画:吉岡公威氏による、ファンタスティック青春活劇。「輪廻のラグランジェ 〜暁月のメモリア〜」
の第2巻です。掲載誌は 「ヤングガンガン」。アニメ 「輪廻のラグランジェ」 のアナザーストーリーです。


【収録話】

第7話 : 「侍女テミス」第10話 : 「ジャングルの攻防@」第13話 : 「ジャングルの攻防C」
第8話 : 「ユリカノの日記@」第11話 : 「ジャングルの攻防A」
第9話 : 「ユリカノの日記A」第12話 : 「ジャングルの攻防B」



第2巻は、ほぼ全編通してタイラ大佐率いる第一司令部の特務機関 「死神 (モルス)」 から、イゾとサヌが逃亡を謀る話です。
イゾ達を手助けするのは、ユリカノの侍女だったというテミス。そしてタイラの指揮下には、キリウスとアレイが組み込まれます。


テミスやタイラの話、そしてユリカノの日記によると、ユリカノは既に 「この世にいない」 と言われています。1巻で言われていた、
ディセルマインの “実験” とやらに参加して、星ひとつを巻き込んで命を落としたということのようですが、ユリカノはウォクスの力
を利用させないために、自らウォクスと共に命を絶った…というのが真相のようです。


ただ、まどかやアステリアがユリカノと会ったように、「開いた輪廻の向こう側」 に居る可能性はあるんですよねぇ。あの場所が
どんなところなのかはわかりませんが、死後の世界などでは無いならば、ユリカノはまだ生きているのかもしれません。



そして、タイラやディセルマインが、ウォクスの力を使って何をしようとしているのかも、今のところよくわかっていないんですが、
タイラが以前 『星をひとつくれてやろうというのだ』 と言ってましたし、ウォクスでデ・メトリオを破壊しようとしているとか?


ユリカノが日記で語った、「亡き兄ヴィラジュリオの夢」 というのは、『この戦争を話し合いの内に収める』 というものでしょうか。
それが、アカデミーの門を叩いたことにどう繋がるのかはわかりませんが、教え子にサヌが居たことと何か関係があるのかな。


サヌも実はウォクスとのメモリアを持つ者であり、ラストでは 「光」 のユリカノに対して 「闇の御子」 と呼ばれています。
ただ、サヌとメモリアしたウォクスの在処もわかっておらず、サヌも知らないということは、メモリアしたのはサヌが覚えて
いないほど前 ―― 、ということになるんでしょうか。



でも、ユリカノは 『サヌが知らない事実によって狙われている』 と言っていましたが、サヌは自分の体に刻まれているのが、
ウォクスとの 「メモリア」 であることは知っていて、それが命を狙われるような代物だということも理解していたようですね。


まぁ、「いにしえの古物語」 も知っていたくらいですから、当然だと思いますが、ユリカノが言った 「事実」 というのは、それとは
別のものなのか、単にサヌが知っているということをユリカノが知らなかっただけなのか。そもそも、ユリカノはどうやってサヌが
メモリアを持っていることを知り得たのか。


タイラに関しては、敵のように見せて実は味方という可能性も考えましたが、どうやら本当にデ・メトリオを裏切ってるようですね。
アニメ版では、イゾ・キリウス・アレイが登場しているのに反して、サヌやタイラは話にも出てきませんが、一体この後どんな展開
になっていくんでしょうか。



―― 輪廻のラグランジェ 〜暁月のメモリア〜 第2巻 (了)




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